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転生者の珍妙な冒険
決着だ。 死は空の月が看取ってくれる・・・・!!   いや、コレ作品が違う・・・。by夜集阿
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訳が分からん。
アイツは確かにオッサンに首の骨を圧し折られてた。
なのに今、コイツはピンピンしてやがる。
「おいセイト! 何考えてるのかは分からんが、それどころじゃねぇだろ!! 今何とかしなかったらサリナが死んじまうぞ!!!」
っと、そうだった。
サリナが死ぬのは嫌だ。
彼女は俺が異世界に来て初めてのダチだ、絶対に喪いたくはない!!
「お〜お〜、熱くなるねぇ。だったら一丁ゲームしないかい?」
「ゲーム、ですって・・・?」
俺らの様子を見て熱が冷めたのか、さっきまでの凄い形相はどこへやら涼しげな顔で謎の提案をしてくるカゲツグ。
それにネーナさんが色めきだった。
「貴方は、人の命すらもゲームの道具にするのですか? そこの少女は、私たちの仲間なんですよ! そんな下らない事してる暇はありません!!!」
「だから俺ぁ、ゲームを提案してんだ。上手くいけば普通より早くこの嬢ちゃんを助けられるぜ?」
ネーナさんの怒声にも一切動じずに飄々と返すカゲツグ。
だが、確かにコイツの言う事を今は聞いていおいてもいいか。
何にせよコイツをぶっ殺す事は出来るし、そうすればコイツが約束を破る破らない以前にサッサとサリナを助けられるし。
「分かった、ゲームの内容を言ってくれ。」
「ヨシュアさん!?」
「ネーナさん、今はコイツと揉める時じゃないよ。」
俺に怒りの矛先を向けようとしたネーナさんをやんわりと制す。
マジで今はカゲツグともネーナさんとももめてる場合じゃない、サリナの命がかかってる。
「なに、簡単だよ。俺とアンタらの内の誰かが戦って、俺が勝ったらアンタら皆殺し、俺が負けたらお好きにどうぞ。」
「成程、じゃあ俺がお前と戦おう。」
「セイト、何言ってやがる!!」
「オッサン、コイツの速度とゲブ神、操影の術の全部にそれなりに対応出来るのは俺だけだぜ?」
俺の勝手なエントリーにキレたオッサンを諭す。
だから時間無いってのに・・・。
「はいはい、何か騒いでるけど聖斗クンが戦うんならそれ以外は動かないでね〜。」
そう言ってカゲツグが懐から出した苦無のような物がオッサンとネーナさんの影に刺さる。 と同時に
「あ? 何だ!?」
「か、体が・・・・・。」
2人が拘束されたみたいだ。
「影留め。その苦無が抜けるか30分経つまでは絶対に動けないよ。」
「そうか、だったら始めよう。タロットは7番『戦車』の暗示するスタンド、銀の戦車(シルバーチャリオッツ)!!!!」
手に持っていたナイフを即座に戦車(チャリオッツ)に変え、カゲツグに斬りかかる。奴は間一髪で躱しやがった。
「危ないな! アンタのタイミングでいきなり仕掛けるってどんだけ卑怯なんだよ!!!」
「五月蠅い、勝てればいいんだよ何でも!!」
そう言いつつ腰を探る。
腰に提げてたク
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