第七十話 Crash Site Ruins
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1週間後。
彼の研究所である異変が起きていた。
「ハハハハ!!遂に完成したぞ!!」
モニターに映し出された結果に青年は高笑いを上げた。
モニターには彼の望んだ物が見事に表されていたのだから。
今まで成しえなかった最高の成果が彼の目に飛び込んで来る。
「この冷静な僕があまりのことにおかしくなってしまいそうだ!!…いけない、これからなんだ…」
はやる気持ちを落ち着かせながら、青年は手を口元に忍び笑う。
笑いが収まった後、彼は目と口元を吊り上げると鬼々迫る表情で1人呟く。
「今まで僕の研究を理解すら出来なかった奴らを…そう、この世の下等なレプリロイド達全てを!!僕の下に服従させるために!!出来る、出来るぞ!!レプリロイドだけの理想の世界…僕が全てを支配する素晴らしい世界が!!」
再び笑いが高まり、長い長い哄笑となって木霊した。
一方ハンターベースではエックスがレプリロイド睡眠用カプセルの中で夜を過ごしていた。
人が1人入れるくらいの狭いカプセル。
それが彼の寝床である。
『…ス…エック…エックス』
誰かが呼ぶ声…。
懐かしくも頼もしい声。
側にいてくれたらどんな時でも挫けずに戦うことが出来る声。
エックス「(ん…ゼ、ゼロ…?)」
ゼロ『目を覚ませエックス。今はお前とルインしかいないんだ』
エックス「(何を言ってるんだゼロ?君もいるじゃないか)」
夢の中のエックスは忘れている。
ゼロは先の大戦でセイバーを残し、行方不明となっていることに。
ゼロはエックスを遮り、更に言葉を発する。
ゼロ『お前達が戦わなければ誰が戦う?早く目を覚ますんだ!エックス!!』
未だ夢心地のエックスを起こしたのは、復興作業に向かっていたはずのルインである。
ルイン「…クス…エックス!!起きて!!コロニーの破片が落下した地点でメカニロイドが暴れてるの!!」
彼女の背後でけたたましい警報が鳴り、火急の報せを告げている。
飛び起きたエックスにルインはカプセルを解放する。
ルイン「行こうエックス!!」
エックス「ああ!!」
エックスは大戦で大破したファルコンアーマーを元に復元したレプリカファルコンアーマーを纏うと現場に急行した。
辿り着くと赤茶けた大地と破壊された残骸の廃墟が目前に広がる。
地面から鉄柱が砂埃を被って汚げに顔を出していた。
エイリア『このエリアのメカニロイドはほぼ
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