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魔法薬を好きなように
第11話 魔法衛士隊到来するが
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バサだが、今は本に眼を落している。彼女らが友人ということであるから、何か伝達でもあったのか?
それはよいとして

「ミスタ・ギトー。『火』が最強ではないとするならば、この授業は『風』ですから、『風』が最強とでも言いたいのですか?」

このあとに『なぜ、『土くれ』のフーケの討伐についていかなかったのかと』つけくわえたかったが、そこは、言わずにすますことができた。

「……使い魔君の系統は?」

「『水』ですけど、『水』が最強とは思っていませんよ。『風』が最強と言われても『烈風カリン』がここ数十年で当代最強といわれていましたからね。しかしながら『火』と『土』にもそれぞれ当代最強と言われたメイジがいますので、どの系統が最強かはわかりませんね」

『烈風カリン』の名前をだしたあたりから、教室の中でもがやがやしだしてきたが、キュルケは完全に冷静となったのか、席についている。

「授業を中断したことは申し訳ありませんが、個人の実力と系統の差をもちこまずに、授業を進めていただければと愚考します」

「……ふん。烈風カリンか。まあよかろう。風が最強というのは、彼女も使ったといわれる魔法で……」

ギトーが唱えだしたのは、風の『偏在』か。俺も席についたが、魔法衛士隊グリフォン隊隊長の練習相手にさせられていたからわかる。俺が精神力最大の時でも4体ださせるまでいった、それまで苦労していた3体に比べてあっさり勝ったら、そのあとは3体しか風の『偏在』をださないで、本人も混ざってきたよな。いうなれば、風の『偏在』っていうのは魔法を完了した時点での精神力しか残っていない。その場合は、本人以外の4人のトライアングルを相手にするのか、本人を含めた4人のスクウェアを相手にするかの違いともいえる。

だが、ここで、教室のドアが開いて、格調高い正式な式典にでもでるような恰好でミスタ・コルベールが、アンリエッタ姫殿下が帝政ゲルマニアからの帰りの途中にこの魔法学院に立ち寄るってことだ。歓迎式典をするって、何時について、何時から式典をおこなって、いつ終わるのやら、よくわからないな。



結局、姫殿下たちが魔法学院に到着するのは、午後2時頃ということだったので、メイドたちは大忙しで、女子生徒たちもめかしこんでいるだろうが、昼食後のわかれ際に、俺はモンモランシーへ

「今日は、式典ということでパーティもないようだから、あまり魔法衛士隊は見たくないので、次は夕食前に迎えにいくのでかまわないかな?」

「あっ、そう。好きにしなさい」

「わかりました」

そっけなく、了承を得られた。今の段階では魔法衛士隊の姿をあまりみたくない俺と、モンモランシーが、俺をそこまで必要とするような場面でないことも、簡単な受け答えですんだのだろう。

部屋では窓を開
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