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MUVLUVにチート転生者あらわる!?
第三十七話
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ご苦労だったな」

「いえ、光線級のいないハイヴ攻略なんて、楽なもんでしたよ」

グラスを片手に、ハイヴ攻略を余裕と言って笑うライデン少佐。

「グレミー中尉も、ご苦労だったな」

「いえ、大した事ありませんでしたよ。あんな見た目が汚ならしい化け物どもなど、いくら来ようと私の相手にはなりません」

そう言ってグラスに入っていたワインを飲みほすグレミー中尉。よくみると、二人ともかなり顔が赤くなっていた。

「二人とも、随分飲んでいるんじゃないのか?」

「全然大丈夫ですよ!こんなの酔ってる内に、入りませんから!」

「そうですとも!私にかかれば、酒などどうと言うことはありません!」

二人の周囲を確認してみると、大量のワインの空きビンが転がっていた。明らかに飲みすぎだ。

「まあ、二人がそう言うなら止めはせんが、程ほどにな。そう言えば、二人は何を話していたんだ?」

「なに、大した事じゃないんですがね」

「はい。モテるにはどうしたら良いか、話しあっていました」

俺は、ズッコケそうになった。俺が話しかける前まで、真剣に話し合いをしていたと思ったら、そんな内容だったんですか。

「二人ともイケメンで、モテている様に思うんだが?」

「「甘い!甘いですよ!不動閣下!」」

ビシと音がしそうな勢いで、二人が俺を指差す。

「良いですか!いくら顔が良くたって、女にモテなきゃ意味が無いんですよ!」

「そうですよ!男は、モテてナンボなんですよ!不動閣下の様に女性から普通にモテるなら良いですが、そうでない我々は努力しなければならないのです!分かりますか?」

「いや、俺はモテて無いしな」

俺がそう言った瞬間二人から、嫉妬で人が殺せる位の視線を受けた。

(あれ?もしかして、地雷踏んだかな?)

「良いですか!不動閣下、大体貴方は」

ガシ!

ライデン少佐が俺を説教しようとした瞬間、誰かがライデン少佐とグレミー中尉の肩に手を置いた。

「「ん?誰だ?」」

二人が振り向いた瞬間固まった。振り向いた先には魔王がいた。

「ちょっと、頭冷そうか」

そう言って某管理局の白い魔王の様な台詞を言って、数人の女性がライデン少佐とグレミー中尉を、引張って外に出て行った。

「ちょ、待って!た、助けて!」

「な?何故私まで?」

「「アーーーー!!」」

何やら二人の断末魔が聞こえた。だが、誰も気にすることなく祝勝会は進んで行くのであった。




悠斗sideout
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