第三十七話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ご苦労だったな」
「いえ、光線級のいないハイヴ攻略なんて、楽なもんでしたよ」
グラスを片手に、ハイヴ攻略を余裕と言って笑うライデン少佐。
「グレミー中尉も、ご苦労だったな」
「いえ、大した事ありませんでしたよ。あんな見た目が汚ならしい化け物どもなど、いくら来ようと私の相手にはなりません」
そう言ってグラスに入っていたワインを飲みほすグレミー中尉。よくみると、二人ともかなり顔が赤くなっていた。
「二人とも、随分飲んでいるんじゃないのか?」
「全然大丈夫ですよ!こんなの酔ってる内に、入りませんから!」
「そうですとも!私にかかれば、酒などどうと言うことはありません!」
二人の周囲を確認してみると、大量のワインの空きビンが転がっていた。明らかに飲みすぎだ。
「まあ、二人がそう言うなら止めはせんが、程ほどにな。そう言えば、二人は何を話していたんだ?」
「なに、大した事じゃないんですがね」
「はい。モテるにはどうしたら良いか、話しあっていました」
俺は、ズッコケそうになった。俺が話しかける前まで、真剣に話し合いをしていたと思ったら、そんな内容だったんですか。
「二人ともイケメンで、モテている様に思うんだが?」
「「甘い!甘いですよ!不動閣下!」」
ビシと音がしそうな勢いで、二人が俺を指差す。
「良いですか!いくら顔が良くたって、女にモテなきゃ意味が無いんですよ!」
「そうですよ!男は、モテてナンボなんですよ!不動閣下の様に女性から普通にモテるなら良いですが、そうでない我々は努力しなければならないのです!分かりますか?」
「いや、俺はモテて無いしな」
俺がそう言った瞬間二人から、嫉妬で人が殺せる位の視線を受けた。
(あれ?もしかして、地雷踏んだかな?)
「良いですか!不動閣下、大体貴方は」
ガシ!
ライデン少佐が俺を説教しようとした瞬間、誰かがライデン少佐とグレミー中尉の肩に手を置いた。
「「ん?誰だ?」」
二人が振り向いた瞬間固まった。振り向いた先には魔王がいた。
「ちょっと、頭冷そうか」
そう言って某管理局の白い魔王の様な台詞を言って、数人の女性がライデン少佐とグレミー中尉を、引張って外に出て行った。
「ちょ、待って!た、助けて!」
「な?何故私まで?」
「「アーーーー!!」」
何やら二人の断末魔が聞こえた。だが、誰も気にすることなく祝勝会は進んで行くのであった。
悠斗sideout
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ