第三十七話
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
悠斗side
1999年1月10日
宇宙要塞ソロモン
月攻略作戦。通称チェンバロ作戦は目標であった月を取り戻す事に成功した。1月3日から4日にかけて行われた本作戦は、1名の戦死者を出すことなく完了した。
月攻略を完了した俺達は、艦隊にミラージュコロイドを展開させソロモンに全艦帰投した。
そして今日は、月を奪還した事による祝勝会が開かれていた。
デラーズ閣下がグラスを片手に乾杯の音頭をとる。
「皆、ご苦労であった。先の月攻略に置いて、貴殿貴女らの活躍が有ってこそ月を取り戻す事が出来た。束の間の間世俗を忘れ、おもいっきり羽を伸ばしてくれ。では、乾杯!」
「乾杯!」×多数
カチンカチン
出席者達がグラスを当て乾杯する。
ゴクンゴクン
グラスの中に入っていた、ワインを飲みほす。
「フゥ。旨い」
今日の祝勝会に出ている酒や食べ物は全て最高級の物ばかりだ。まあ、チートプラントで大量生産して用意させたんだけどね。空いたグラスを、近くにいたウェイターのトレイに置き、新しいワインを手に取り、会場を見渡す。
「取り敢えず何処に行こうかな?」
周囲を見渡すと、先ほど乾杯の音頭を取っていたデラーズ閣下が居た。
人を避けつつデラーズ閣下に近ずく。
「デラーズ閣下。お疲れ様です」
「おお!悠斗か!貴殿もご苦労だったのう」
軽く会釈し、デラーズ閣下の隣に移動する。
「先の月攻略作戦が上手く行って、本当良かったです」
「うむ。先の月攻略作戦は、一歩間違えば大打撃を受ける可能性もあったからのう」
「これも、デラーズ閣下の部隊が最初にハイヴを攻略して下さったからです。最初のハイヴ陥落の一報で、兵達の士気は大いに上がりましたから」
そう言って、デラーズ閣下に頭を下げる。
デラーズ閣下に頭を上げる様に言われ、頭を上げる。
「なに、ワシはソラー・システムを射っただけだ。何より、悠斗の部隊が陽動をしてくれていたおかげで、BETAが地表に出てきて居たからこそ、大打撃を与えてハイヴを攻略出来たのだ」
「そう言って頂ければ、幸いです」
「うむ。堅苦しい話しはこれくらいにして、祝勝会を楽しもう」
「ええでは」
「うむ」
「「乾杯」」
カチン
グラスを軽く当てデラーズ閣下と乾杯する。
ゴクンゴクン
口一杯にワインの味が広がり、芳醇な香りが鼻を抜ける。グラスから口を離すと、デラーズ閣下が近くに冷してあったワインボトルを手に持っていた。
「うむ。なかなか良い飲みっぷりよ。では、もう一杯」
「あ、どうも申し訳ありません」
トクトクトク
グラスに再びワインが注がれる。デラーズ閣下から、ワインボトル
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ