第三十六話
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る部隊の為の、時間稼ぎをした事を思い出しましたから」
少し、視線を落とすマツナガ少佐。本来の彼が居たUC(ユニバーサルセンチュリー)の時代では、ドズルを兄貴分の様に慕っていたマツナガ少佐。その、ドズルを死なせる事になった戦いに、彼はドズルと共に出撃しているからな。俺と出撃する事で、俺が同じ様にならないか心配しているのだろう。マツナガ少佐の肩に手をポンと置く。
「安心しろマツナガ少佐。俺は死なんよ」
「不動閣下」
「俺が死なないなんて、BETA日本進行の時に散々間近で見ただろう?」
「しかし、万が一の事があったら!」
マツナガ少佐の両肩に手を置く。
「安心しろ!ソロモンの時と違い我々が勝っている。恐れる事は何もない。それに、俺を死なせないようにマツナガ少佐がいるのだろう」
「ッ!そうでした。必ずやこの白狼の紋章に賭けて御守りします!」
即座に敬礼するマツナガ少佐。俺も両肩から手を離し、返礼する。
チーン
エレベーターが止まり、扉が開く。
「期待しているぞ、マツナガ少佐。だが、俺は単機でハイヴ内部に突入するから、入口迄護衛してくれれば良いからな」
「分かりました」
エレベーターを出て、格納庫のドアを潜る。格納庫内に出ると、出撃するMSが準備をしてカタパルトが空くのを待っていた。マツナガ少佐と別れ、格納庫の一角に有る、俺は自分の機体に向かう。自分の機体のハンガーを見る。其処には、白を基調に背後の大型スラスターと左腕に装備された、シールドの一部が青く塗装された中世の騎士を思わせる機体が待機していた。
「やっぱり、宇宙でハイヴ攻略するならこいつだよな」
どこぞの火消し風さんが乗っていた機体だしな。コックピットに乗り込み機体の電源を入れて、OSを立ち上げる。機体の点検を始める。
「各種オールグリーンだな」
「当たり前だよ。俺達整備班が、全力で整備したんだからな」
声がしたので、顔を上げるとノーマルスーツを着たアストナージ整備主任がコックピット前にいた。
「おお!アストナージさんか!忙しいなか来てくれたのか!」
「おうよ!不動閣下が乗る機体だって事で、整備班がの総力を結集して、最高のコンディションにして置いたんだぜ!」
グッと親指を立ててウインクするアストナージ整備主任。ウインクは、いただけ無いが整備して貰った事には感謝している。
「ありがとう。このコンディションなら、全力で戦闘出来る!」
「そうかい。しかし、本当にリミッターを外して良かったのかい?」
「ええ。構いません」
まあ、この機体のリミット解除状態のスピードなら、確実に普通のパイロットならブラックアウトになるだろうが、マスターアジア師匠と共に重力1000倍下の
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