12話:グリーンのポケモン達
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サンダース、一旦逃げるぞ! 戦略的撤退だ!!」
「ギャウ!?」
「この期に及んで敵前逃亡……オツキミ山ん時と同じことする気なのね。坊やにはプライドってものは無いのかしら? まぁ子供にプライド云々求める私もどうかと思うのだけど……」
そう、俺達は敵に背中を向けて逃亡する。
ふははっ、どっかで待ち伏せして返り討ち作戦だ。
船内ならどこか個室等狭い場所に誘い込むのもいいな。
卑怯? 姑息?? それでけっこうだ。引きこもりだった俺はガキみたいに純粋でもなければ汚い社会を知っている根暗な大人だぜ?
汚い手だっていっぱい使ってやるさ。
だがしかしだ……
「うふふ、サンダースならピジョットのスピードから逃げ切れるかもしれないけど、坊やはどうかしらね。足遅いわね、50mは9秒台かしら♪」
……ガキだから足が遅いのだ。決して引きこもって運動不足だったワケじゃないのだ。
俺って相当マヌケだよな、昔からいつもこうだった。
ピジョットに【ブレイブバード】……じゃなく、普通に捕獲された。
がっちりと……
「ふぎゃっ!?」
「うふっ、私の脱ぎたて染み付きおパンツを坊やの口の中につっこんじゃえ♪」
「ふぎゅ……ッ!??」
ちくしょう、こんなふざけた展開のせいで相棒にロクな命令も出せない。
しょっぱくて涙目だ。
それに……
「ギャウギャウ!」
「おっと、これ以上近寄ったり攻撃してきたらこの坊やはもっと凄いことになるわよ?」
「ギャ、ギャウ……」
「………」
俺を人質にサンダースの動きを封じ込まれた。
俺に巻きつくかのように絡み付いては耳を甘噛みされた。サンダースに見せ付ける。やめて、放送事故になる。
もう万事休すだ。
もうこうなったら俺を見捨てて逃げてほしい。こいらR団はきっとオツキミ山での借りを返そうと手も足も出せない相棒を痛めつけるだろう。
俺はそんな残虐なる光景を見たくない。だからもう逃げてくれ。
でも俺の心の声はサンダースに届かない。
でも嬉しいかな、サンダースは俺を見捨てることはなくビッチ共と対峙する。
牙を?きだしに獣のように唸っては毛を逆立てては威嚇し、今にも敵に飛びつかん勢いだ。
つーか、相棒が目を疑うような信じられない行動に移りやがった。正気の沙汰じゃない。
「ギャウギャウギャウ!!(私の目の前でイチャついてんじゃないわよゴラァァアア!!)」
「「「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばっ!??」」」
……サンダースの【10まんボルト】。そんなバカな。
油断しきっていた2人と1匹は効果抜群だ。
ピジョッ
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