第三十一話
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使う機体は決まってますから。それに、それを言ったら、ノリス・パッカード大佐もグフ・カスタムのパイロットですよ?まあ、大佐にはエース専用のリック・ドムに乗ってもいますが」
「おお!それもそうであったな。悠斗に一本取られたわ」
ハッハハと笑うデラーズ中将。いや、覚えておいて欲しいですね。元々、グフ・カスタムのパイロットはノリス・パッカード大佐なんですからね、元々彼の機体を量産して、乗っているだけですからね。
「それで悠斗よ、貴殿の機体は決まっておるのか?」
「はい。決まっています。『V(スリー)』に乗るつもりです」
「V(スリー)?三号機と言うことか?」
「解釈はお任せします。この機体は、今現在改造中ですのでデータを御見せすることは出来ませんが、月攻略作戦には御披露目出来ます。」
流石にまだ、完成していない機体を見せる訳にはいかないからな。まあ、強化パーツは付けるのが決まっているから良いけど。俺の説明に苦笑いするデラーズ閣下。まあ、無理に聞くつもりは無いようだ。
「分かった。ならば、月攻略作戦の時に見せてもらうぞ悠斗よ」
「はい。一騎当千の活躍をすることを、お約束致します」
互いにニヤリと笑う。その後、会議は攻略作戦の具体的な進行プランの内容に移行して行った。
因みに、ビグ・ザムの生産数は、5000機だそうだ。整備兵達が整備するだけで、過労死しまう恐れが有るため、強化パーツのナノスキン装甲を追加して、整備しなくて済むようにしました。
悠斗sideout
悠陽side
私は今、帝都城の執務室で仕事を行っております。例年なら私の誕生日は、盛大にお祝いするのですが、今年はBETAの日本進行を受けて、帝国領内に二つのハイヴが建設された影響で、中止となりました。私としても、帝国の危機に誕生祝いをしてもらうよりも、そのような行事に使う資金で民の為になるように使ってもらいたいです。
「悠陽殿下、休憩になされませんか?」
「従事長。もう、その様な時間ですか?」
「はい、悠陽殿下。ハイヴが出来てから、余り殿下には余裕が有りそうに見えませんから、少し執務を休みましょう」
私の側に来て、テキパキとお茶を煎れてくれる。私のは机の上の道具を片づける。私の前に、従事長が煎れてくれた日本茶が置かれる。
「どうぞ。粗茶ですが」
「いただきます」
従事長の煎れてくれたお茶を飲む。日本茶特有の香りが鼻腔に広がる。
「美味しいですね。流石、従事長が煎れてくれたお茶です」
「ありがとうございます。本来なら、今頃悠陽殿下の誕生を祝う式典が有ったのですが」
「良いのです。今の帝国の状況を鑑みれば致し方の無いことです」
コンコンコン
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