第二十九話
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た分かった。まあ、慌てずにコーヒーでも飲んで落ち着きたまえ。
陸軍の補充に関しては、最優先で行うから安心したまえ」
「おお!そうですか!ならば安心ですわ。ハッハハハ!」
大統領から言質を取れたことにより、機嫌が良くなった陸軍の将軍が、大笑いする。他の将軍たちは、彼の笑い声がうるさいので耳を塞ぐ。
ガチャン
ドアが開き、一人の男性秘書官が慌てて部屋に入ってきた。彼の手には、何やらディスクが握られていた。
「ハアハア。だ、大統領大変です!」
「どうした?息を切らす程急いで?何かあったのか?」
大統領が声をかける。会議室に居る出席者達の視線が秘書官に向けられる。
「フウ。大丈夫です。取り敢えず、この映像を見てください」
秘書官がプロジェクターに移動して、秘書官の入ってきたドアの横に有る、中央モニターに国連の紋章の映像が映し出された。
「今から見ていただく映像は、ハマーン国連事務総長が世界中に配信した映像です。この映像が撮られたのは、日本帝国の横浜にハイブが建設された時、近くで戦闘していた戦術機から撮られた映像です」
秘書官がスイッチを押す。国連の紋章が消えて、戦闘映像が映し出された。最初は普通に衛士が、戦闘している映像だったが途中から、違うのがメインになった。
「な!?」×多数
出席者達の目が、釘付けにされた。出席者は信じられない光景を目にしている。そう、メビウス所属不動准将が生身でBETAを殺しているのだ。
「あ、あり得ん。夢でも見ているのか?」
「バ、バカな!生身でBETAを滅ぼしているだと!!」
「メ、メビウスの不動准将は、化け物か!」
「それもそうだか!この爺は、更に凄いぞ!」
「せ、戦車級をタオルで真っ二つにしただと?!」
出席者達から声が上がる。皆一様に、戦闘している映像を食い入り様に見ている。やがて、映像が終わり中央モニターには、なにも映らなくなる。椅子に深く腰掛けて、コーヒーを口に運ぶ。冷えてしまったが、苦味が増して頭をスッキリさせてくれる。
「さて、今の映像を見た率直な感想を言う。今、不動准将は新型BETAと言われたら、私は納得するだろう。それくらい、激しい衝撃を私は受けた。他の者達はどうだ?」
私の発言の後、会議室はシーンと静まり返る。先程見た映像を、振り替えって考えている様だ。一人の将軍が重い口を開いた。
「言いたくはありませんが、不動悠斗准将は化け物としか、言いようがありません。MSの腕も超一流でありながら、技術者としても世界トップクラスの頭を持ち、生身でBETAを余裕で殺害する肉体を持っていることを考えますと、彼を怒らせたら最後、怒らせた国が完全に消えるまで滅ぼすでしょう。不動准将と戦わないことが、国を守る
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