暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
大覇星祭序章
Trick71_その反応、本当に知らなかったのぉ?
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送る美雪。御坂とほとんど同じ育ちながらもこちらはお嬢様に感じる。

「なんかさっきから私の扱い、雑じゃない」

そんなことはない。ツッコミ禁止。

なんだかんだと言いながら彼女たちは講堂へと足を進めた。


常盤台中学の始業式。その内容の50%以上は“お偉い方々”の長々しい挨拶だ。
今はお嬢様の彼女たち常盤台生。その将来はほぼ約束されたも同然。
学生である内に自分の顔を覚えてもらおうと“お偉い方々”は新学期挨拶などの機会を使って挨拶をするのだ。

生徒たちにとって半分以上は迷惑以外の何ものでもないが・・・。

そうしていつも通りに始業式は終わり、そしていつもと違う2学期初日が行われた。

生徒たちは各クラスへと移動し、常盤台中学の制服からメイド服へと着替えていった。



新学期と同時に、常盤台中学ではイベント日でもあった。

それは≪授業兼寮参観≫

一般にはあまり公開されていない常盤台中学。

そこが年に一度、完全に一般公開するイベント、それが≪授業兼寮参観≫

本来は2学期が始まってから幾分か経過した時期に行われるが、
今回は9月1日に行われていた。

というのも、学園長の一声から始まり、このような日に決まった。
曰く、夏休み前の学校襲撃事件から保護者からの印象が悪い。学校が安全であることを≪早く≫アピールしなければ。
曰く、今までと同じ時期に開催するから大覇星祭の準備と若干かぶってしまう。
ならば≪盛夏祭≫の時期をずらせばいいじゃないか? 例えばいつもより早い時期に。
そうだ、夏休みが終わった翌日は丁度いいじゃないかな? 区切りとして生徒たちが休みボケにならないように。

よし! 9月1日に決定だ!!


などということが有ったり無かったり・・・

こうして≪授業兼寮参観≫の日程が決まったのであった。





「だからって、何でメイド服なのかしら」

「今更何を言ってますの、お姉様?
 去年と比べると時期が早いですが、去年も同じようにメイド服ですの」

「そうだけどさ・・・去年も着たけど納得できないわよ」

お・も・て・な・し

そんな2020年の志を持って(?)、御坂と白井、そして常盤台中学の生徒全員がエプロンドレス、いわゆるメイド服を着ていた。

≪授業兼寮参観≫の名物、それは生徒全員がメイド服を着て、見学に来た家族のおもてなしをする事だ。

授業参観の意味もある企画だが、その授業中もメイド服で受けるというシュールな企画なのだ。

去年も時期は違うが、同じようにメイド服を着て授業と寮でのおもてなしをした事を御坂は思い出し、嫌な事をリフレインしてしまった。


そして午前中の授業参観を終えた現在、午後の準備を始めて
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