第二章
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第二章
店の外観はぬいぐるみショップに相応しく可愛らしい感じであった。ショーウィンドーには熊や兎のぬいぐるみが置かれカーテンはピンクだった。そういったものが赤い店に実によく似合っていた。
「ここだぜ」
「ここなんだ」
聡は結城と逸郎に応えて述べた。
「前に一回通ったかな」
「そりゃ学校に近いしな」
「一回か二回はな。うちの学校の生徒だと」
二人は彼に応えて言う。
「誰だって通ってるだろう」
「そうだよね。けれど中は」
「入ったことがないのか」
「うん。何かそれで結構楽しみ」
聡は店の外を見ながら言う。店のあちこちを見回している。
「外は可愛いね」
「中はもっといいぜ」
祐樹が彼に答えた。
「じゃあ入るぜ」
「うん」
こうして聡は店に入った。店の中も至るところにぬいぐるみが置かれそれが赤い内装の店に実によく合っている。完全に少女趣味の店の内装でオルゴールの音楽が聞こえてくる。店の入り口にあるカウンターにその少女がいた。
「いらっしゃい」
いきなりつっけんどんな挨拶が出た。
「冷やかしお断りよ」
「おいおい、いきなりかよ」
そのつっけんどんな言葉を聞いた逸郎が苦笑いをして言う。その後ろには葉と時計がある。そうしたところもやはり少女的であった。
「俺達お客さんなんだけれど」
「お客さんならお客さんらしくしてね」
絵梨奈は冷たく彼に言葉を返した。見れば顔はかなり可愛いのに実に表情がない。まるで人形のようである。冷たい人形だ。
「それが礼儀でしょ」
「まあそうだけれど」
「わかったなら何か買って」
流れるようにして言った。
「どれでもいいから」
「選んでくれないのかよ」
「だって他人の好みなんてわからないし」
あくまで無愛想だ。話に聞いた通りだった。
「自分で選んでもらうのが一番なのよ」
「そういうものかね」
「そういうもの」
そう二人に述べる。
「わかったら選んで。好きなのをね」
「わかったよ。じゃあ選ぶか」
「ああ」
祐樹と逸郎は互いに言葉を交あわせてからぬいぐるみに目を向けた。その時に隣で彼等のやり取りをじっと見ていた聡に声をかけた。
「御前も何か選べよ」
「お金持ってきてるんだろ?」
「う、うん」
二人の言葉に応えて頷く。噂以上に無愛想な彼女に結構引いていたがそれでも彼等の言葉に応えた。その時絵梨奈の目に彼が入った。
「あらっ」
「!?」
彼の姿を見ると急に顔が変わった。それまでの白い顔が赤くなったのだ。
「貴方は」
「!?僕?」
「貴方何しに来たのよ」
先程にも増して無愛想な言葉だった。無愛想を通り越して険すらある。
「何しにって」
「うちのもの買いに来たのよね」
聡に尋ねてきた。
「そうなの?どうなの
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