第二章
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?」
「そうだけれど」
聡はその険のある言葉に答えた。何故彼女の態度が急に険のあるものになったのかわからず内心かなり戸惑いながら。
「駄目かな」
「うちの店はお客選ぶわよ」
絵梨奈はまた言った。
「素人さんには遠慮願いたいんだけれど」
「そうなんだ」
「そうだったか?」
「はじめて聞いたよな」
祐樹と逸郎は絵梨奈の滅茶苦茶な言葉を聞いてヒソヒソと話をはじめた。そんなことではとても営業なぞできはしないからだ。
「そんな言葉」
「何言ってるんだかって感じだよな」
「けれど。今日は特別よ」
絵梨奈は彼等の言葉をよそに言う。カウンターから立ち上がり聡の側まで来た。聡はそれを見て余計に戸惑うのであった。
「特別!?」
「感謝しなさい」
いきなり聡に言う。
「私が選んであげるから」
「おい、何かおかしいよな」
「ああ」
二人は絵梨奈の変貌を見て囁き合う。
「急に様子がな」
「何かあるな、絶対」
「そうね」
絵梨奈は二人のそんな話をよそに聡の顔を見る。それからまた言った。
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