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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第6話 「姉妹」
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興味があってこうしていること。説明には10分も費やさなかった。
『・・・では兄様は卒業まで帰ってこないのですか?』
「まあそうなるな。俺だって寂しいさ。でも、これは俺が自分でやりたいと思ったことだから。」
『・・・そうですか。』
納得してくれたようで、クロエはちょっと寂しそうに微笑んだ。
『お騒がせして申し訳ありませんでした、兄様。学校、楽しんできてくださいね。』
「ありがとう。休日使って出来るだけ戻るようにするから、心配するな。」
俺の言葉を聞いて安心したのか、その場を退いて束さんに謝罪するクロエ。束さんはそれを笑って許した後、満面の笑顔で口を開く。
『くーちゃん、やっぱり可愛いなぁ。』
「帰ったらお仕置きですから、覚悟しておいてくださいね、束さん。クロエを泣かせた罪は重いですよ。」
『・・・そうだね、除け者にしちゃった束さんが悪い。うん、反省、反省。』
珍しく素直な束さん。こんな束さんが見れるなら、案外悪くなかったかも。・・・って、何言ってんだ、俺は。
『それで、何か面白いこと・・・』
コンコン。
俺の部屋にノックの音が響いた。初日から客人とは、俺っていつの間にそんな人気者になったのだろうか。話を遮られて一気に不機嫌になった束さんに静かにするように指示した後、扉に向かって問いかける。
「誰だ?」
「篠ノ之 箒だ。今ちょっと良いか?」
箒だと?よりにもよって束さんと通信中にとんでもない客が来やがった。束さんの方を見ると先程までの不機嫌面は何処へやら、すっごいキラキラした目をしている。
「えっと『おーい、箒ちゃ〜ん!束さんだよ〜!元気〜!?』ちょっ、アンタ何やってんの!?」
久々に聞いた愛しの妹の声に舞い上がった束さんが大声で呼び掛ける。この人、もうちょっと自分の立場を弁えて行動できないのかよ!?
「なっ、姉さんがいるのか!?おい、零、ここを開けろ!」
案の定、箒は束さんの声に反応した。ドンドンとドアを叩きながら大声をあげている。ああもう、何なんだこの絶妙に面倒な姉妹は。こうなったら強硬手段に出るしかない。
「うるさいぞ、箒!他の奴等に聞こえたらどうすんだ、アホか!・・・束さん、続きはまた今度ということで。切りますね。それじゃ。」
『え、ちょっ、れーk』
束さんとの通信を半ば一方的に切断し、部屋に箒を招き入れる。不機嫌そうな顔をした箒は部屋をキョロキョロと見回した後、俺に詰め寄って捲し立て始めた。
「零、姉さんは何処にいる!?」
「いる訳ねえだろ。さっきまで通信してただけだっての。ってか声のトーン落とせ。他人に聞かれていい内容じゃねえだろうが。」
俺の言葉にハッとする箒。大体、束さんがここに来ているなら千冬さんが見逃すわけがない。今
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