ポストサイド
2305/12/21 「道標」
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十時。
機械都市という場所にやってきた。
「何か知ってることないかな?」
部屋に灰色のロボットが居た。
「……まさかここの区画の奴らに聞きまわってるのか?」
「いや、この上にある機関から、事件に関して反応があったロボだけに」
そんな無駄に時間も人もかかるやり方はしない。
「で、何か知ってるんだよね?」
「うん、事件の前に着たメール」
「メール?」
既に他のロボットから聞いたことがあった。
メール、URLが添付されているあのメールだろうか。
「ねぇ、そのメールのデータ見せられる?」
「うん」
灰色ロボが接続部を手で探すと、PCにFRコネクタを挿した。
「これなんだけど」
PCの画面を見る。
このメールは確かに、他の奴らからも聞いた物と同じだった。
「やっぱりか」
隣で灰ロボが?を浮かばせていた。
「他の奴らも同じようなメールを受け取ってたのか?」
「うん」
「やっぱりスパムかウイルスだったのかな」
同じことを考えていたようだ。
「多分そうだと思う、まだ調べてないけど」
「そっか」
「それではそろそろ」
時間的に、次に回らないと十二時までには帰れそうにない。
「あのさ」
後ろから灰ロボが話しかける。
「今後も何かあったら連絡できるように、メアド交換していいか?」
突然の交換依頼だった。
まぁ断る理由は無い……かな、あくまで個人的に。
「いいよ」
俺はそいつとアドレスを交換した。
あくまで個人的に。
「俺はポスト」
「カトロス、よろしく」
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