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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story1 謎の少女と宝石
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る奴等がいるけどな。」

ルーシィの問いにウェンディは首を左右に振った後、アオイが肩を竦めながら指差した方に視線を動かすと、

「何入ってんだ、コレ?」
「意外と重いな。」
「オイラにも見せてよーっ!」
「何やってんのよアンタ達ィーーー!?」

躊躇無く黄緑色の巾着を開けて中を見るナツとグレイとハッピーを見てルーシィがすかさずツッコミを入れるが、3人ともすでに巾着の中身を覗き込んでいた。すると、3人の目が驚きで見開いた。

「どうしたお前等?そんなに目を見開いて?」
「何が入ってたのよ?」

ルーシィ、エルザ、ウェンディ、コテツ、アオイ、ミラ、マカロフも巾着の中を覗き込むと、3人と同じように目が驚きで見開いた。

「すげーーーーーっ!」
「うわぁ・・・!」
「きれぇ〜い!」

巾着の中に入っていたのは、色とりどりに光り輝く宝石だった。
紅玉(ルビー)青玉(サファイア)黄玉(トパーズ)翠玉(エメラルド)紫水晶(アメジスト)蛋白石(オパール)金剛石(ダイヤモンド)まである。

「こ・・これ、本物・・・?」
「わ、分からない・・けど・・・本物っぽい、な・・・・」

歯切れ悪くルーシィが問うと、歯切れ悪くアオイが答える。

「もしかして、こっちの巾着にも、宝石がたっくさぁ〜ん入ってたりして。」
「!!!」

ミラが笑みを崩さずに黒い巾着を手に持った瞬間、奪い取るようにナツがミラの手から黒い巾着を取り巾着の中を一斉に覗き込んだ。

「!!!」

その場にいた全員が、声にならない驚嘆の声を上げた。
黒い巾着の中に入っていたのは、こちらも宝石だった。が、入っていた宝石は全て薄ピンクに光り輝いており、たくさん入っていたのだ。

「なっ・・なっ・・なっ・・・!」
「エルザの目が、すごいキラキラしてる・・・」
「あらあら。」

たくさんの宝石を目の当たりにしたエルザのキラキラした瞳を見てコテツが呟き、ミラが笑みを崩さずに呟いた。

「何であの子、こんなにたくさん宝石を持ってるの?」
「つーか、こんなに宝石(コレ)があって金がねェなら、売っちゃえば良いのにな。」
「そしたら、一気に大金持ちなのにね。あ、オイラ達が代わりに売ってきてあげようか?」
「それもそうだな。」
「止めろーーーーーっ!」

ルーシィが首を傾げ、ナツの呟き聞いたハッピーの思わぬ言葉にグレイが即止めに入ったその時―――

「宝石泥棒。」

淡々とした声が背後から聞こえた。
振向くと、黒髪に赤い瞳、口を一文字に結んだ青年、『バンリ』がいた。

「おーバンリ、帰ってたのか。」
「仕事を無事完遂し、たった今戻って来たところです。」
「ご苦労じゃったな。」
「いえ、大した事あ
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