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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story1 謎の少女と宝石
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いの背丈で、緑色のインナーに白いポンチョ風のパーカーを羽織っており、裾にフリルの付いた黄緑色のミニスカートを穿いていた。肩から茶色い革製のショルダーバッグを提げている。服装からして女である事が分かる。顔はパーカーのフードを目深に被っておりよく分からないが、フードの下から毛先がくるんとカールした緑色の髪の毛が見えた。
「え、えっと・・す、すみません!い、急い・・で、いた・・・もの、で・・・・」
「お、おい!」
謝罪しながら後ずさりしたかと思うと、足元がふらつき糸がプツンと切れたように倒れ込んだ。グレイは慌てて少女の脇の下に手を入れ、少女の体を支える。
「ちょっ・・どうしたの!?」
「わ、分かんねェ・・・いきなり、倒れて。」
ルーシィが驚嘆の声を上げる。すぐにナツ達も何事かと駆けつけ、コテツが少女の顔を覗き込む。
「大丈夫、気を失っただけみたいだよ。」
「ほんと?良かったぁ〜。」
「でも・・・」
ハッピーが安堵の声を漏らすが、コテツはすぐに真剣な顔付きに戻ると、少女が羽織っているパーカーの右の袖を捲った。
「!!!」
少女の右腕に真新しい傷があり、血が流れていた。
「ひでェ傷だな。」
「この血の量だと、傷はかなり深いよ。早く手当てしないとマズイ!」
「ギルドに連れて行けば何とかなるはずよ!」
「それが一番良いね。」
「グレイ、僕が荷物持つから、その子をギルドまで背負ってって。」
「しゃーねェな。」
グレイは肩から提げていた荷物をコテツに渡し、気を失った少女を背負う。
(・・・
軽
(
かる
)
ッ。)
「ちゃんと食っているのか?」と思うくらい、その少女のあまりの軽さに驚く。
「んじゃ、急いで帰ろうぜ。」
「あい!」
ナツに続いてハッピー、ルーシィ、コテツ、一番後ろに少女を背負ったグレイが続き、一同は謎の少女と共に駅を後にしギルドへと向かって歩き出した。
―魔道士ギルド
妖精の尻尾
(
フェアリーテイル
)
―
「・・・という訳だ。」
妖精の尻尾
(
フェアリーテイル
)
に帰って来たナツ、ルーシィ、ハッピー、グレイ、コテツはここまで連れて来たあの謎の少女の事をギルドの皆に伝え終えたところだった。
「あの子、大丈夫かなぁ?」
「心配ないわ。今は医務室でウェンディとミラに治療してもらってるから。」
ハッピーと同じ、二足歩行の喋る白い猫、『シャルル』が言う。
「しかし気になるな。あんな怪我、いったいどこで負ったんだ?」
「軽症・・・で済むほどの怪我でもなかったしな。」
ガシャッと鎧を軋ませながら胸の前で腕を組む少女、『エルザ』が呟き、男にしては異常に長い青い髪の毛を高い位置でポニーテールに束ねた少年、『アオイ』が首を傾げる。
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