第四章 炎
第9話 遊園地
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ぜ。説得力がねェとな……」
琴里「でも、私のせいで士道が危険になったら士道を守ってって言ったでしょ?」
一方「俺はその言葉に肯定はしてねェからな」
琴里「……ま、いいわ。向こうの彼女は士道を守ってくれたみたいだし」
と言って2人はほぼ同時に空を見上げる。
そして、
琴里「〈灼爛殲鬼〉」
そう言うと、琴里の身体が霊装に包まれた。
その姿を見た折紙は、
折紙「見つけた……ようやく!」
凄まじい形相になったかと思うと、我を忘れたかのように琴里に向けて砲撃を放った。
だが、相手が悪かった。
凄まじい風の渦が折紙に向かっていく。
随意領域を展開して、攻撃自体は防いだが、それでも数メートル後ろに吹き飛ばされた。
一方「ほォ……その防御結果みてェなヤツ、なかなか硬ェな」
風の渦を出したのは一方通行だ。
折紙が繰り出した砲撃も一方通行と琴里には効かなかった。
折紙「はぁ、はぁ……」
折紙が武装している『ホワイト・リコリス』は威力は強いが、その分体力の消耗が激しい。
折紙は既に肩を揺らして息をしている。
琴里「くっ……」
その一方で、琴里も左手で頭を抑えて苦しそうにしている。
先ほど、プールの片隅で目撃してしまった光景。それと同じ症状だ。
一方「力を使いすぎだ」
それを見た一方通行が少し呆れたように言った。
琴里「うるさいわね。こっちだってこんなに早く『コレ』がくるとは思わなかったのよ……」
琴里も反論するが、自分自身も少し驚いていた。
一方「テメェはここで休ンでろ。適当にヤツを倒してくる」
と言うと、背中から左右に数メートルの天使の翼を生やし、折紙の方へ飛んで行った。
折紙「くっ……私の狙いはその女。邪魔するなら排除する!」
折紙は再びユニットから砲撃を繰り出す。
しかし、反射の前ではそんなもの意味がない。
折紙「……!」
すぐさま随意領域を展開しようとするが、
それより早く、一方通行が折紙のふところまで来ていた。
飛んできた勢いを殺さず、折紙の腹を殴った。
武装しているとはいえ、手のベクトルを変えられたパンチの威力は凄まじいものだ。
折紙は後ろに吹き飛ばされ、そのまま落下していった。
そこには丁度、琴里がいた。
琴里「戦えないのならあなたはもういらない」
琴里は『砲』を折紙に向けて構えた。
その筒に、炎がどんどん吸い込まれていく。
と、
折紙「そうやって殺したの?5年前のお父さんとお母さんを!」
折紙が最後の抵抗をするように言ってきた。
琴里「な、何を……?」
だが
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