暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第四章 炎
第9話 遊園地
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
物』と会っていた。














一方通行は遊園地には釣り合わない杖をつきながら歩いていた。

一方「(見失ったと思ったらあンなところにいたのか……)」

ベンチに仲良く座る士道と琴里を見つけた一方通行は、少し離れた位置のベンチに座った。











士道は疑問に思っていた。

5年前、折紙の両親を殺したのは、本当に琴里なのだろうかと。

士道「琴里」

琴里「な、何よ」

士道「琴里。お前は5年前ーー」

と言いかけた瞬間、士道の周りの音が少し遠くなるのを感じた。

自分の周りに目に見えない壁……まるでASTの『随意領域(テリトリー)』のような……

士道「え……?」

次いで、上方から目の前、琴里のいる場所に、何かが落ちてくるのが見えた。

次の瞬間、

凄まじい爆発音が響き渡り、目の前は炎で埋め尽くされた。

士道の身体は周囲に展開した壁が爆風を完全に防いでいたのだが、その外側にいた琴里は……

士道「琴里!」

叫ぶ。

そして、外側に出ようとするが、見えない壁は士道の力程度ではビクともしなかった。

士道は上方からの視線に気づいた。

バッと顔を上げるとそこには、

士道「っ、折紙……」

空には、ワイヤリングスーツにCR-ユニットを纏った鳶一折紙が浮遊していた。

折紙「士道。ここは危険。離れていて」

まるで折紙の身体を包み込むような形をした巨大ユニット。

間違いない。今琴里を撃ったのはこの少女だった。

『う……わぁぁぁぁッ!?』

一拍おいて周囲の客たちも異常事態に気づいたらしい。

だが、士道は動かず、空に浮いてる折紙を睨み付ける。

士道「折紙!おまえ、今何をしたのか分かってるのか……ッ!?」

士道が叫ぶと、折紙は静かに首を前に倒してきた。

折紙「……五河琴里を殺した」

そのあまりに簡素な物言いに、士道は全身を震わせた。が、

一方「ったくよォ……勝手に人を殺すなよなァ……まあ、死んだって言われたのは俺じゃねェけどよォ……」

琴里「そうね。殺した、ね。随分とお手軽に言ってくれるじゃあないの」

琴里のいた方から不適な声が2つ聞こえると同時に、そこにあった煙が巻かれるように霧散する。

その中心には、チョーカーのスイッチをONにして、琴里を守るように前に立っている一方通行と、その後ろで焔の壁を展開している琴里の姿があった。

琴里「ふう……って、一方通行。前に言ったと思うけど、私は焔の壁があるから守らなくても大丈夫だって……」

琴里の言葉を遮るように、一方通行は口を開いた。

一方「俺もさっき言ったはずだ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ