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魔法薬を好きなように
第10話 新たなる日常
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に暇だったから、邪魔にならない範囲で見ていたかっただけなんだけどねぇ。
そこからは『熟成』の魔法をかけるが、多分1週間ほど寝かせたのと同じ程度だろう。多少味にまろやかさがでる程度だが、そのまま飲むよりはよくなっているのは経験済みだ。自然におくよりも発酵とかがすすまないから、魔法薬の一種とでもいえるかな。

フラヴィ用にブレンドしたワインをグラスにつぐと、彼女らはあわてたように

「貴族様についでいただくなんて……あとは私たちがおこないます」

「じゃあ、それは頼むよ。あと、味見をしてみて、感想をきかせてほしいなぁ」

あとは3人で簡単に乾杯をしてからフラヴィからの感想はというと

「先週飲んだ貴族様用のワインと変わらないぐらい美味しいです」

「それは、よかった」

変わらないぐらい美味しいというのは、お世辞だろうが、少し甘めにブレンドしてあるから彼女の味覚にはあっているのかもしれないかもな。

そのあとは、二人に簡単な問診したところ、やはり便秘薬を飲み始めてから10日過ぎから、便もほぼ2日に1回はだせるまでは改善できているようだ。一応、これでも効果は確かなのだが、フラヴィとクララの順番で触診による水の感覚を確認していく。2人とも2度目となったからなのか、触診している最中の緊張感は先週より減っているが、まだ、警戒をしているってところだろう。

それで、カルテ代わりにしているノートをみて、触診した結果を伝えることにする。

「順番からいうと、まずはフラヴィからだけど、便秘気味から通常の範囲との境ぐらい。気にかかるのは、おなかの周辺からその下ぐらいしかわからないから、確実とはいえないけれど、身体の水分が先週より少ない感じだね。先週から、今日までで少し働きすぎということは無いかな?」

「いえ、普段とかわらないはずですけど」

「今日と先週の日ではどうだろうか?」

「今日は先週と同じ内容の仕事ですから、かわりはないはずです」

「そうすると、あとはワインを飲む量っていうのはどうかな?」

「……えーと、先週の話を聞いて、ワインを少し多く飲んだほうが便秘にいいのかなと。ちょっと増やしています」

「うーん。説明をもっとくわしくしないといけなかったかな。酔いやすいっていうのは、便秘薬と一緒に飲むと、下剤の効果に近づくんだ。けれど、今回の便秘薬の場合には、水分も飲んだワインの量より多く身体の外にだしてしまうから、増やしたワインの量より多く水分を含んだ物をとる必要があるんだ。だからワインは以前の量にもどすことをお勧めするけど、どうかな?」

「ワインの量をもとにもどします」

「それが良いと思うよ。それじゃクララだけど、今日は先週と比べてみると、完全に便秘気味を脱している。だから、便秘薬はこのまま
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