第一章
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」
実は二人の通っている高校はレベルはそれ程低くはない。わりかし高い方である。悠樹はそこに二人一緒に入ることができたことを幸福に思っているのである。
「本当にね」
「おかげでこうして高校も一緒で」
「今。付き合うようになって一年になって」
悠樹はそのことをこの上ない幸せに思いながらそのうえでまた語る。
「それだけで満足だよ」
「そこまで思ってくれてるの」
「うん。それでね」
彼はここで真夜に顔を向けて言ってきた。
「真夜ちゃんのお誕生日だけれど」
「ええ」
「プレゼント。何がいいの?」
こう彼女自身に問うのだった。
「プレゼント。何がいいのかな」
「何がなのね」
「うん。何がいいの?」
また彼女に問う。
「何でも言っても。僕何でもプレゼントするから」
「そうね」
真夜は少し話すのを止めた。そうして暫く時間を置いてから彼に対して言うのだった。
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