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外伝 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
X・Y・Z
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提督、それは司令長官か?」
ミッターマイヤーが小声で問い掛けるとミュラーが頷いた。
「あれは怒りを抑えるためと本人は言っていますがあれが出たら三回に一回は爆発します。特に腕を叩く速度が段々ゆっくりになったら最悪です」
ミュラーも小声になっている。

「何が気に入らなかったのかは分かりませんが例の捕虜交換の何かが気に障ったのでしょう。もう少しで爆発するんじゃないかとヒヤヒヤしましたよ。余程に憤懣が溜まっている」
皆が顔を見合わせた。“勘弁してくれ”とワーレンが打ちひしがれた声を出した。俺も泣きたくなった。

X・Y・Zを一気に飲み干しウェイターを呼んだ。こうなったら思いっきり飲んだくれてやる。
「X・Y・Zを頼む、レモンジュースを大目にな」
俺が頼むと皆が同じ物を頼んだ。どうやら皆同じ想いらしい、俺達にはもう後が無いのだ。

一時間後、司令長官がゼーアドラー(海鷲)に姿を現した時、俺達は見事なまでに酔っ払いになっていた。X・Y・Zだ……。




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