11.5話
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「部長。部長。京ちゃんはどうだったんですか?」
「須賀君も本戦出場するらしいわ」
「そうなんですか、京ちゃんも頑張ってたからね。」
「犬が予選突破とは男子のレベルもたかが知れてるじぇ」
「そういう割りには優希も嬉しそうですよ。」
「そっ、しょんないことないじぇ」
「同じ部員の仲間が頑張ってるとワシらも頑張らなきゃという気分になるのう」
「うぅー、会場で応援したかったです。」
「ダメよ。来週大会の時に人打ち方を見て参考にしても本番で惑わされるだけよ。
それなら、自分の打ち方を高めましょう。」
「そうですね。悠先輩の打ち方を見てたらイライラしますしね。」
「そういって、原村さんよく先輩の牌譜見てるじゃないですか」
「みっ、宮永さんあれはですね。
どうして、あの打ち方で私より平均順位が高いかを研究するためでして」
「それで、和。何か理由見つけた?」
「はい。2点ほどありました。」
「ほう。悠が和よりもまさっているところとは気になるのう」
「1つは相手の打ち方の対応力ですね。あの人の牌譜を見ると川からの相手の手の予測が正確でした。そこは悔しいですが、やはり完全記憶能力とキャリアの差なのでしょう。」
「そうね。彼は去年のインターハイ以降、ネット麻雀や各地の雀荘を巡って多くの人と対局していたからそれにより、色々な打ち手の心理を記憶して、彼の読みをより高いものに昇華させたんだと思うわ」
「もう、一つは....運です。何故か、あの人は勝負所ではセオリー無視でテンパイをとったり、安目で立直かけたりして、結果オーライの場面が多々あり、腹が立ったので観察するのをやめました。」
「原村さんまだ認めてないんだね。」
「認めてたら、こんな事は言わないじぇ」
「まぁ、彼の勝負強さ本当だわ。電話でも、先に全国行きを決めるって言ってたし。」
「たまに、ビックマウスなところがあるからのう」
「いいじゃないですか。男子はそれ位自分に自信のある人の方が格好良いですよ。」
「おぉー、のどちゃんが悠先輩が格好良いって言ってるじぇ」
「ちゃっ、茶化さないで下さい。少なくとも須賀君よりはそれくらいの自信と意気込みのある先輩の方が格好良いと言ったんですよ。」
「えぇー、京ちゃんも京ちゃんで格好良いところあるだよ。」
ふふっ、なんだかんだでうちの男子はモテモテのようね。
まぁ、三嶋君に関しては競争率高そうだし、頑張りなさい和。
「ほらほら、話はそれくらいにして麻雀に集中。大会は一週間後なんだから気合い入れて行きましょう。」
「「はい」」
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