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東方大冒録
美鈴戦……、と思うじゃん?
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そのころ、紅魔館内部では。

「……、あら、門の前が騒がしいわね……?」

その女は、唐突な騒ぎに疑問を持った。

「……、まさかあいつが!?」

何か危険なものを察知したその女は、大急ぎで門の前へと向かった。






































「う、うへぇぇぇぇぇ!!?」
「ほらほら、どうしました!? 仲間を倒したときのように、狂気むき出しでかかってきなさい!!」
「いやなこった! こっちはただでさえ疲れてんだからなぁ!!」
「そうですか! じゃあささっと終わらせますからね!!」
「うおおおおお!!?」

暗基は美鈴の攻撃を必死に回避していた。実際暗基はソウル・ジェットを使ったことにより、変な体力を消費してしまっていた。実際飛ぶこと自体は楽なのだが、霊力を多く消費してしまったため、うまく力が出せない状態になっていた。

「くそ、このままじゃジリ貧にもならねぇ……。どうしてやろうか畜生!」
「独り言を話していられるなら、まだ貴方には余裕があるんですね!!」
「う、うそだろ……」

すると美鈴は攻撃のペースをさらに上げてきた。ただでさえ攻撃の一つ一つが早くて強いというのに、ますます回避できなくなる。そのうち、

「ぶごぁ!?」

美鈴のパンチが暗基の顔面にあたってしまい、4メートルくらい吹っ飛ばされた。

「うぅ……、いてぇ……。顔面つぶれてねぇよなぁおい……」

起き上がりながら自分の顔面の心配をする暗基。そしてふと上を見上げると、

「さて、覚悟は出来てますか?」
「……、オワタァ……」

明らかに殺る気まんまんの目をした美鈴がいた。もはや冷や汗を通り越した何かが身体からあふれ出てきそうな気がしている。
能力を使えばどうということはないのだろうが、力がうまく出せない今となっては、暗基はただの人間である。

「残す言葉は?」
「あ、あの、せめて易しく殺してくださいお願いします」
「情けないですね……。では、お望みどおり!!」

そう叫び、美鈴がこぶしを構え、暗基が目をつぶり死を覚悟した。が、いつまでたってもこぶしは暗基にぶつかってこなかった。

「……、うん? どうなってんだ……?」

不思議に思い、目を開けてみると、美鈴の動きが完全に止まっていた。

「え? どうなってやがるんだ?」

暗基があっけにとられていると、あの、といってもいい、決め台詞が聞こえた。

「そして、時は動き出す!!」
「……、まさか!!?」

掛け声が終わったと同時に、美鈴がナイフまみれ
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