美鈴戦……、と思うじゃん?
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「ふぅ、空を飛べるっていいなぁ。すごく楽だぜ」
暗基はつい先ほど作ったスペル、「霊翔『ソウル・ジェット』」を使用し、飛んで紅魔館へと向かっていた。
「魔理沙もほうきを使って飛んでいるよなぁ。やっぱ魔法使いっぽくてかっこいいんだろうなぁ」
魔法使いっぽいというか、魔法使いなのだが。能力も「魔法を使う程度の能力」だったはずだし。そんなことを考えているうちに、
「門が見えてきたな」
紅魔館の門が見えてきた。そのすぐとなりに、誰かが立っている。暗基の予想が正しければ、あれは恐らく紅美鈴だろう。紅魔郷で3面ボスを務めている。
「別名居眠り番人……」
二次創作ではよく居眠りしていてメイドの十六夜咲夜にナイフでボロぞうきんのようにされるというオチが安定である。実際暗基は寝ていないまじめな美鈴はあまり見たことがない。だが、
「おぉ、ちゃんと起きてやがる」
やはりそのあたりは二次創作。実際はまじめにやっているんだろう。ところで、
「どうせマガイモノなんだろうな……。チルノのマガイモノたちと同じ、気持ち悪い霊力を感じるし」
チルノたちのマガイモノからは、果てしないといっても過言ではない、邪悪というにふさわしい霊力を全員から感じられた。それに対し、本物の霊力は、それぞれの霊力が自分をしっかりと語っていた。まぁそんなことはどうでもいい。
「とりあえず着地っと」
暗基はソウル・ジェットを解除し、着地する。そして門に向かって足を進め、美鈴に近づく。
「どうもこんにちはっす」
面倒ではあるが知らない風をかもし出しながらなんとかして紅魔館の中に入れるように交渉することにした暗基であった。
「おや、どうかしましたか?」
「ここが紅魔館で間違いないでしょうか?」
「えぇ、そうですけど、何か御用ですか?」
「えぇ、まぁ。ちょっとここの主の方とお話をしたいなぁと思っておりまして。いいですかね」
「そうですか。あいにく今お嬢様はお休み中ですので。夜になったらまたお越しください」
「あぁそうですか。それじゃまた後ほど来ますね。それじゃ」
暗基は退散した。いや、退散したふりをした。
(そんなわけねぇだろ。マガイモノはぶっ潰すにきまってるじゃないですか〜)
とか思っていた。すると、
ブオン!!!!
「うひぃ!!?」
後ろから拳が飛んできた。恐る恐る後ろを振り返ると、
「ふふっ、逃がすとお思いですか? あなたが私たちの仲間を封印したことはわかっているんですよ?」
「あ……、まじですか」
どうやらマガイモノたちは記憶を共有できるらしいです。
泣きたい。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ