番外編
番外編5:ある執務官の恋愛事情
第2話
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レアの言葉を聞き、フェイトは大きく目を見開いた。
対してシンクレアは照れくさげに苦笑すると、頬を掻く。
「まあ、フェイトさんを見殺しにしたなんて知れたら、ゲオルグさんに
殺されかねないってのもありましたけどね」
シンクレアのジョークにフェイトはきょとんとして目を何度か瞬かせ、
次いで口元を押さえて笑い始めた。
「ふふっ・・・。 そうかもしれないね」
「ははっ・・・。ですよね」
2人してひとしきり声をあげて笑ったころ、フェイトの前に
通信ウィンドウが現れる。
『フェイトさん、無事ですか!?』
通信を送ってきたのはシャーリーだった。
「シャーリー? どうしたの?」
首を傾げて尋ねるフェイトに対してシャーリーは食ってかかる。
『どうしたの?じゃないですよ。 アコース査察官からフェイトさんが
崩れようとしてるアジトに残ったって聞かされて、
フェイトがシャーリーに向かって事の次第を説明している間、
シンクレアは彼女の背後で腰を下ろして弾んだ息を整えようとしていた。
その視線の先で張りのあるヒップが左右に揺れる。
(うぅ・・・やっぱこのバリアジャケット、露出度高過ぎだよ・・・)
やはり目のやり場に困ったシンクレアは、フェイトから目をそらす。
しばらくして、シャーリーとの通信を終えたフェイトはシンクレアに話しかける。
「ゴメン、お待たせ。 って、どうしたの?」
「・・・いえ、なんでもないです」
シンクレアが気まずそうな表情で応えると、不審に思ったフェイトが
シンクレアにグイッと顔を寄せていく。
「本当に? そういえばさっきもそんな顔してたけど、本当に何もないの?」
「何もないですって! で? シャーリーからの通信はどうだったんです?」
強引に話を切り替えようとしたシンクレアであったが、なおもフェイトは
疑わしげな顔でシンクレアを見ていた。
だが、しばらくして表情を緩めるとシャーリーとの会話について話し始めた。
「なのはたちがゆりかごの中に突入したみたい。 あと、ティアナたちは
戦闘機人たちとの戦闘に勝ったみたいだね」
フェイトの言葉に、シンクレアも真剣な表情を浮かべる。
「そうですか。 順調のようですね」
明るい調子で言うシンクレアに対して、フェイトは小さく首を横に振った。
「そうでもないよ。 戦闘機人のうち1体がアースラに侵入してきたみたい」
「なんですって!? アースラは無事なんですか?」
厳しい表情で詰め寄るシンクレアに対し、フェイトは頷く。
「アースラは無事だって。 でも、ゲオルグが戦闘機人と交戦して負傷。
命の危険はないけど意識不明だって」
「はい!? ゲオルグさ
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