第十一話
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どのような能力でも喰らい尽くす炎でこの炎を消す方法は今現在存在していない。
そしてルビア自身もまた異端な炎を操る。名前は『凍える焔華』。こちらは名前の通り全てを凍らせる炎だ。
こちらに関しても対処法はない。
まあ、俺の知人がこの炎を消す唯一の方法を持っているが……それに関しては後で説明しよう。
そしてそんな炎を……人や悪魔が喰らえば、消し炭も残らない。
その言葉どおり、カテレアはその身を全て焼き尽くされ、その場にいた事は地面についた焦げだけがそこに誰かがいたという事を証明していた。
「ありがとうな、クレア」
「大丈夫よ、あたしもあいつにはムカついてたし」
クレアはさも当然とばかりにそう言った。
そうだよな、これこそがクレア・ルージュだよな。
アザゼルさん達の方も終わりそうだし……。
「よし、これで……ぐあっ!?」
アザゼルさんの後ろから誰かがアザゼルさんの右腕を斬り落とした。
そいつは白い鎧を纏っていた。
「ヴァーリ!?」
ヴァーリがなんでアザゼルを襲うんだ……!?
「あんた、何してんのよ!?」
クレアが警戒する。
「ヴァーリ……そうか……そういう事か……いつから、そっちについていた?」
そっちについていた?俺はアザゼルさんの言っている事がわからなかった。
「コカビエルの時……その時に私は協力する事を決めた……」
協力……?じゃあ……
「ヴァーリ……お前、禍の団に……?」
「………………(コクッ)」
俺の言葉を肯定するようにヴァーリは首を縦に振る。
「何でだ……何でお前は禍の団カオス・ブリゲードなんかに!?」
「私の……私の実力を知らしめるためだよ……」
そう言うと、ヴァーリは飛び上がり……その背中に悪魔の翼が出てきた。
「悪魔……?」
「そうだ……ヴァーリの本名は……ヴァーリ・ルシファー……」
ルシファー……?
「それじゃあ……あいつは魔王の正式な血を受け継いでるって事……?」
クレアも驚いている。それもそうだろう。正式な魔王の後継者がいるという事なのだから。
「その通り。私は先代魔王の末裔……私は、父と人間の母の間に生まれた混血児……半分人間だったから白龍皇の翼を手に入れられた……」
「そんなの……嘘よ……」
いつの間にかやってきていたリアス先輩がそう呟いている。
悪魔と人間のハーフ、か……。
「それで?お前はどうするんだ?」
「決まっているでしょう?……戦って私の価値を認めてもらうんだ……その為
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