第十一話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
魔の事なんてこれっぽっちも知らない小娘よ。でも、上に立つ者に求められる物ならわかる。それは……常に民の事を考えること!あんたらについていく民なんているはずないわ!!」
クレア……。
「小娘が……まず、貴様から死なせてやろうか!」
そう言うと途轍もない気迫が俺たちに突き刺さる。
「無限の龍神、オーフィス……あなたの力は凄いですよ!どんどん力が漲っていく!」
オーフィス……そうか。お前が前までいた組織ってのが禍の団だったって事か……。
「エスト……やるぞ」
−はい、イッセー。私はイッセーの剣。貴方の赴くままに……−
ありがとうよ、エスト!
俺はエストを握り締め、カテレアに向かって走る。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「そんなのが効くとでも思っているのですか!?」
カテレアは上段から振り下ろした俺の剣を掴む。
そして、次の瞬間……カテレアの両手が石化し、その石化が肘へともの凄い勢いで伸びていった。
「なっ!?」
カテレアはエストを手放すと、俺から距離を取る。
「な、何なのですか、その剣は!?」
「教える気なんてさらさらねぇよ!!」
これで、決める!
「イッセー、援護するわ!」
クレアがやってきて炎の鞭を握り締める。
「ああ……じゃあ、あれやるか!」
「アレね!わかったわ!」
クレアは俺のやりたい事がわかったのか自身の回りに灼熱の劫火球を作り出す。
「炎よ!全てを焼き尽くす炎よ!」
最初にクレアがそう言うと灼熱の劫火球が俺の元にやってくる。
「我が剣に宿りて……かの者を灼熱の業火に包み込め!」
俺がそう言うと灼熱の劫火球達がエストに宿っていく。
エストの刀身はそれを示すかのように赤く染まっていく。
「これぞ!」
「炎の真髄!」
そして俺の手に重ねるようにエストを握るクレア。
そうすると……エストの刀身から炎が飛び出る。それはさながら巨大な炎の剣のようだった。
「「ファイアーソウル・インフィニティ!!!!!」」
俺とクレアはそう叫び、カテレアに向かって振り下ろす。
「そんな物!!」
魔力弾で弾き飛ばそうとしたのだろうが、そんなのは意味がない。
「なっ!?魔力弾を喰らっている!?」
そう、このエストに込められた炎はただの炎ではない。
元素精霊界の中でも特異な炎の力を操るエルステイン家の中でもまた異質な能力。
それこそがクレアの炎。『|終焉の真紅《エンドレス・ヴァーミリオン
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ