11話-男子個人戦編 その2-
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「部長、京太郎も本戦出場です」
予選終了後の昼休みの間に部長に連絡をしている。
部長達は来週団体戦なので見に来ず練習を続けている。
「そう、それは良かったわ。それで、どう?全国への手応えは?」
「いや、予選を見る限りやばそうなのは、やはり喜多方さんと去年の3位枠で誰が来るかって感じですかね。」
「そう。ずいぶん余裕そうね」
「そうっすね。2年目ですし、慣れてきたのかもしれません。じゃあ、先に全国行き決めますんで練習サボらないでくださいね」
去年は目の前の対局にいっぱいいっぱいだったが、今年は長野2位の誇りと自信がある。それに後輩に無様な格好を見せるわけにはいかないでしょ。
「いや、お前は本当にくじ運ないな。まさか、初っ端から喜多方さんとか」
「うぅー、自分が1番痛感してますよ。」
「多分、無理だから、玉砕覚悟で行け」
「いや、でも2位くらいならなんとかなりませんかね」
「そこはサイコロ次第だな。おそらく、南4局までいかずに」
「とんで終わるからな」
『さぁー、始まりました。男子個人戦本戦。私、武田 正志がお送りします。
本戦からは、去年インターハイに出場経験がある選手も出場します。
まず、第1卓を見ていきましょう。
東家 去年インターハイベスト8 今年も団体連覇を達成した正峰高校主将 喜多方 淳
次に南家 予選を2位で突破、佐久山高校 3年 大田 大貴
そして、西家 予選を29位で突破したラッキーボーイ 志村犬心
最後に北家 予選10位突破 清澄高校1年 須賀京太郎』
<京太郎視点>
始まった。とりあえず、今回からは半荘だ。
だから、じっくり、守りながら好配牌ときに攻める。それならば2位も狙える。
よし、入った。これで面前混一色をテンパイだ。
「立直。」喜多方さんが立直?
先、あがる。くっ、危険牌か?
でも、川を見るとドラは切られてる。
役牌も落としてるし染手の気配もない。3色も可能性は低い
ならば、親番を続けるための立直か
この跳満の手でおりるなんて、弱気じゃ勝てない。攻める
「ロン。」くそっ、やっぱりかでも
「立直....」やっぱり、安手か。これならまだまだ
「ドラ3。親の40符4翻は12000です。」
えっ?
『長野のリバースドラゴン 喜多方 淳ー??鮮やかなあがりー。
立直のみの手を12000にまで化かしました。』
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