思い出
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「お、おい!!地輪界を捨てるってどういうことだよ?!」
僕は声を荒げて言った。
すると
「すみません、言い方が少し不適切でした。貴方の痣……つまり呪を治す為には天輪界に行って頂かなくては行けないのですが………そのために貴方の地輪界での生活を捨てることになってもよろしいですか?」
その瞬間、僕は現実に引き戻された。
実を言うと僕は今の状況に混乱しつつも浮かれていた部分があった。別の空間から来ただの魔法がどうだの………
まさにファンタジーの世界に行けると思っていた、、が現実はそうではない
今までの生活のこととか色んな事の問題が発生する。いくら元は天輪界の人間だったにしろこちらに生まれてきた僕には家族がいる
「い、いや、でもさ、何で天輪界に行っただけで地輪界の生活を捨てなきゃいけなくなるわけ?た、例えばさ、ほら、あの〜、日帰りでどうこうするとか…………」
僕は少し震える声で言った。
すると大炎道が
「そんな甘っちょろいもんじゃねぇんだよ。地輪界へ行くための門を開くのにどれだけの苦労がかかるか知らねぇで物事いってんじゃねぇぞ」
「な、何が、、あるってんだよ!」
「………ごめんなさいね、細かい部分についての説明はしていなかったわね。まず私達の世界にはさっき説明したように七王道があるのだけれどそれとは別に王都があるの。そこに任務受付という場所があるの、そこに申請して初めて地輪界に行くためのゲートが開けるわ」
と大水道が説明をしはじめた。
「でも、何でそれが地輪界の生活を捨てることになるわけ?」
僕は訪ねた。
「さっき言った地輪界に行くの方法はあくまでゲートを通る許可がおりるだけよ。実際にゲートが開くのはこっちの空間の時間で言えば1ヶ月といったところかしら………」
「な…………」
僕は絶句した。
「それに地輪界へ行くための手間や時間だけの問題じゃないわ、貴方の家族や回りの人たちの命の危険性があるのよ」
「そ、それってどういう………」
「実はね、ズオビレアが地輪界に出てきたのはこれが初めてなの、私が貴方の魔力を感じとって貴方を迎えに来たときに丁度ズオビレアが貴方を襲っていた………タイミングが良すぎると思わない?」
続けて大水道が言った。
「ここからは私の推測だけど………私が貴方の魔力を感知出来たのは多分余
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