第9話 二つの顔と微妙な関係
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。ところで、なんで平日じゃなくて、今度の虚無の曜日の前日に会うことにしたの?」
「それなら、彼女はアルゲニア魔法学院の生徒ですから」
「アルゲニア魔法学院って、法衣貴族の子達が入る魔法学院のこと?」
「そうです。だから、授業が終わってから話しあうっていっても、深夜までかかっても話は終わらないかもしれません。そうすると、翌日は魔法学院がありますから、休ませるわけにもいきませんから。そうしたら、俺のほうが何日トリスタニアに泊まることやら」
「貴方が何を話そうとして、そんなに長くなるのかよくはわからないけれど、本当に聞きたいことじゃないから……ところで、彼女が言っていた浮気って?」
こっちが本題のつもりだったかな。
「ノーコメントじゃいけないですかね?」
「なら、2週に1往復の護衛以外は、貴方が暇になるだけよ」
その2週に1往復の護衛も、こんな風に話すこともなくなるんだろうな。学園内で使い魔だということで、格下にみるのも多いから、これは白旗をあげるしかなかろう。
「詳しくは話せませんが、彼女と知り合った時には、彼女が荒れていた時期でしてね。その時に俺も複数のご婦人とおつきあいがあったのを、彼女は知っているんですよ」
「複数のご婦人?」
言葉を選び間違えた。複数の女性とつきあっていたとでもしておけばよかったかな。
「どういうことよ!」
「モンモランシーは聞かされていないかもしれませんが、晩餐会とかパーティとかには二つの顔がありましてね。表の顔は魔法学院でならっていることどおりなんですが、裏の顔もあるんですよ」
「裏の顔?」
「いつかは知るかもしれませんが、特段知らなくても良いことですよ?」
「まずは聞かせて」
「本当にですか? 多分、モンモランシーにとって、あまり気分の良い話じゃないと思いますよ」
「いいから!」
「社交界の裏の顔っているのは、基本的には夫婦、もしくはどちらか片方が、社交界のダンスをしているときに浮気相手を探すんですよ」
モンモランシーがだまって、聞いているので、そのまま話を続けることにした。
「そんな時に彼女からダンスのお誘いがあって、ダンスの最中に合図があったから、てっきり早く結婚して、旦那に不満をもっている若いご婦人かと思ったのですよ。それが、俺に残っている最初の彼女の記憶です。しかし彼女の方は、俺がそういう合図の受け答えをしているのを何回か観ていたそうで、誘ったそうですよ。だから、最初のころはお互いに複数の相手がいましてね」
「……そんな破廉恥な! もう聞きたくない!」
その後は、薬草もとらずに、魔法学院に帰ることになった。モンモランシーの不機嫌そうなのは、予想とおりだったが、ストレートに話すぎたかなぁ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ