チートじゃない、ソレ・・・?
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同じように裂けて、サリナは血を吹きながら倒れた。
「サリナぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
サリナの所へ行こうにも、体は未だ動かん。
コイツ、何しやがったんだ!!!
「おい若造ぉぉ!! テメェ、サリナに何しやがったぁぁぁぁ!!!!」
怒りに満ちたオッサンの大音声。だがカゲツグは涼しげに、事もなげに返した。
「ハハッ、驚いただろう? 今のが『操影の術』の秘技・影斬りだよ。」
だが、言ってることは意味が分からない。
操影? 影斬り?
まさかコイツ、影を自在に操れるってのか・・・?
「・・・・・先程の『ゲブ神』とかいう水のスキルもそうですが・・・・、貴方のそれは、まさか・・・・・!?」
「おぉ、そこのアーチャーのお嬢ちゃんは察しが良いねぇ。そうだ、コレは俺の固有技だよ。」
固有技
それは時折、少数の(1〜3人、多くても10人まで)人しか持っていないスキルが発見される。その時の呼び名だ。
色んな種類があるが、共通認識として大抵の場合はジョブで得られるスキルより強力だとされている。
以前、ネーナさんに俺のスタンドはそうなんじゃないかと訊かれて、適当にそうだと返した。
その、固有技をアイツも持ってたって訳か・・・。
参ったな、通りで強いはずだよ。
「俺のこの『操影の術』は、俺と、無機物と、それと俺が的付けした他者1人の影を自在に操れる俺の切り札だ。コレを出させたアンタらは自慢していいぜ、あの世で。」
そう言って自慢げに笑うカゲツグ。
成程、さっきサリナの影から出た時に的付けしたのか・・・。
それで、操れるようになったサリナの影を切裂いた、と。
某海賊マンガ曰く、影はその主人と一蓮托生らしいからな、影が斬れたら本体も斬れるんだろう。
納得はいった。
だが、許せん。コイツはサリナに手をあげやがった・・・・!!
今動けるのはアイツだけ、俺もネーナさんもオッサンも束縛されてる。
理由は分からん、アイツが的付けしたのはサリナで、俺らでは無いハズだ・・・・。
兎に角、俺らが動けないと思って油断してるアイツに攻撃するか・・・。
「行け、愚者!!!」
「何ッ!?」
壁になってた愚者が元の姿に戻ってカゲツグに襲い掛かる。
「チッ、『ゲブ神』!!!」
が、地面から湧き出てきた水の手に攻撃を阻まれた。
「クソ、外したか・・・。だが、甘かったなぁ、俺のスタンドは俺の意識が消えない限りは自由に動かせるんだよ!!」
そう叫んだ拍子に、前のめりになったのか体がよろけた。
「ん?」
「ッ!!!」
カゲツグが焦ってる。つまりは俺にかかってた束縛は解けたんだろう。
・・・成程
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