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ウィザード外伝-仮面ライダーサマナー-〜指輪の召喚師〜
Shadow in the Under World
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弾丸の如く放ちメフィストフェレスの膜を撃ち貫きながらトドメにキックを叩き込む『ストライクラスト』でトドメを刺した。

『ギャア゙アアアアア゙アアアアアアアオ゙オオオ゙オオオォーーーッン』

断末魔の叫びと共にメフィストフェレスは小爆発を何度も起こしながらゆっくりと落下を始め、地上に不時着した途端、派手な大爆発を起こし、完全消滅した…。



その後…。



『…ハッ…!』

「…う…あ…?」

「鈴鳴ちゃん!!」

アンダーワールドからの帰還を果たしたサマナーは変身を解除してすぐさま鈴鳴に駆け寄った。

「…あ…あぁ…うあ゙ぁああ゙あああぁあああ!!いぎぁあ゙あああ゙ああ!!ぎぎぃえぇええ!!あがぁあ゙あああ゙ああ゙あああッ!!」

だが鈴鳴は目が覚めるや否や、ロッキーが殺された事を思い出し、まるで犬に取り憑かれたかのように口を大きく開いて涎を撒き散らしながら人間とは到底思えぬ様な悲鳴を轟かせて錯乱した。

「がゔぅあぁあ゙ああああ!!ぎぃえ゙あああ゙あああああ!!」

「鈴、鳴…ちゃん…」

目を見開き、髪を掻き毟り、しまいには自分の頬の皮膚に爪を深く食い込ませながら血が出る勢いで引っ掻き回し始めた。そんな鈴鳴のあまりの豹変ぶりに銀嶺は顔を青褪めさせ、どうすべきか解らぬまま立ち尽くした…。

「ぎぇぁあ゙あああああああ!!」

「…鈴鳴ちゃん!!」

「ばうぅゔう…ううううー…!!ぎゃうっ…!?あ゙あぁあ゙ああああ!がうがぁああああ!!放ぜぇえ゙ええええ!!」

「痛ッ…!?ごめん…しばらく寝ていてくれ…!!」

[SLEEP Now]

「あ…がっ…!?ぐ…うう…」

狂気に駆り立てられ、裂けた頬を赤い液体で染める鈴鳴を銀嶺は落ち着かせるために押さえたが…しかし、鈴鳴の暴れ方はますます激しくなり歯を思い切り銀嶺の首筋に食い込ませて強く噛みついた。最早まともに止めるのは無理と悟り、仕方なく銀嶺は彼女の指に強引に指輪をはめ、スリープリングの効果を発動させて眠りにつかせた…。

(無理もない…この娘はたった今、本当の意味で一人ぼっちになってしまったんだから、な…チクショオォオオッ…!僕は…最低だ!!鈴鳴ちゃんはこれから一体どうやって生きていけばいいんだ!?)

鈴鳴を眠らせて大人しくさせた銀嶺は頭を抱えながら自分の無力さを激しく後悔した。ゲートである彼女は確かに救った…魔力の塊であり源であったメフィストフェレスを倒したことで生まれ持っていた魔力も消え、ファントムに襲われることはもう無いだろう。しかしあくまでも救えたのは鈴鳴だけだ…彼女のかけがいないもの・ロッキーは救えなかった…。

こうなった以上、彼女を待つものはもう生きる支えの無い孤独、且つ、無意味な人生と
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