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何度玉砕しても
第一章
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「大きいし。足だって」
「俺は別にそう思わないけれどな」
 省吾は醒めた目で言った。
「何か御前だけ熱くなってないか?」
「そうか?まあそれでもいいさ」
 自分でもそれを肯定してきた。
「あんな可愛い娘見たことねえよ。こうなったら何があってもな」
「何があっても?どうするんだ?」
「彼女にする」
 それを今はっきりと言った。
「絶対にな」
「絶対にか」
「ああ、絶対にだ」
 また強い声で返す。
「こうなったら何が何でもな」
「そうか。本気なんだな」
「嘘でこんなの言うかよ」
 彼は迷わずにこう返した。
「絶対にだよ。本当にな」
「何か高校生活はじまった途端に熱くなってるな」
「ああ、何かな」
 省吾に応えながら笑っていた。楽しそうに。
「じゃあ早速行って来るぜ」
「早速!?ひょっとして御前」
「決まってるだろ、告白するんだよ」
 きっぱりとした声で省吾に応えた。
「それ以外に何があるんだよ」
「何かもう完全に暴走してるな」
 省吾は顔を上に向けていた。そうして視線をそちらにやりながら述べるのだtった。
「まあ応援はするからよ。頑張りな」
「悪いな。それじゃあな」
 利光はそのまま省吾から離れて女の子の方に行く。何気なくを装って彼女に声をかける。

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