原作が始まった訳だが……どうしよう
37話
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ューブを俺に差し出して、嬉しそうな笑顔を浮かべている。
「よくやったな」
「シオ、えらいか?」
「ああ、偉いぞ」
シオに頭を撫でてやるとその名前の通りに仔犬のように目を細め、嬉しそうな表情になっている。シオにも尻尾があれば左右に振っているだろうな。
そう考えていると、ふいに研究室に誰かが入ってきた足音が聞こえた。数としたは5人か?
多分、第一部隊の面子だろう。
「シオちゃん……あれ、おじさん?」
「ああ、アリサか。それじゃああとはお前に任せよう、じゃあな」
本に栞を挟み、部屋を出ようと立ち上がった時、何かに足を掴まれた。
「ん?」
視線を下にやると、シオが俺の右足にコアラのようにしがみ付いているじゃないか。まさか、腹が減ったと言って俺の足を喰う気じゃないだろうな?
「おとーさん、もっと遊ぶ!!」
遊ぶと言っても俺は遊び道具を提供しただけで、遊んだ訳じゃないんだが?
「あのな、アリサやソーマと遊んでもらえ」
「むー……」
いかん、目に見えて機嫌が悪くなっているぞ。この至近距離であの偏食場パルスが発されればまた倒れるハメになる……仕方ない、もう少し相手をしてやるか。
「分かった分かった、もう少しだけだぞ」
もう一度ベッドに腰掛けてなおし、何かないかと考えを巡らせる。今度は知恵の輪でも作ろうかと考えていると、シオが俺の手をマジマジと見つめ首を傾げた。
「どうしたんだ?」
「おっかしーなー」
「……何が?」
「おとーさんの手はトンデモへいき?ってアリサが言ってたぞ?」
「……おい、アリサ?」
「あ、あはは……」
こら、視線を逸らすな。
確かに俺は手足の具足に機能を集約させてる。トンデモ兵器と言われるのも間違いじゃないんだが、流石にその言い方は酷くないか?
大体、トンデモ兵器はむしろイザナミの黒い腕だろうが。あの腕の性能こそ真のトンデモだ。
いや、アリサはあれを見たことがないんだから、それについて兎角言うのは筋違いなんだがな。
「まぁ、確かに神機と比べればトンデモ兵器って言われても仕方ないんだがな」
右腕だけを具足に変化させてシオとアリサに見せる。
「おおー」
シオは具足をぺしぺしと叩いたり触ったりと色々弄っている。
「おじさんのそれって一体どんなことが出来るんですか?パンチやキックの時に爆発したりしてる所しか見たことないんですけど」
「ん?他にはレーザーを撃ったり、剣を生やしたり、プラズマ撃ったりする程度か?ああ、あとパイルバンカーができるな」
「なんでそんなトンデモ兵器なんですか……ドン引きです」
「やかましい、これでも十数年愛用している武器なんだぞ?」
随分と長い間改良したりして大分愛着お湧いているんだ、それをトンデモ兵器呼ばわりされるのは少し不快だ。
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