第7章:過去から未来への歴史
第18話:大きな世界樹の木の下で……
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みだぞコノヤロー!
ウルフを含む3人が居なくなり、寂しくなったパーティーの面々を見渡すと、他の連中……家族までもがウルウルEyeでパパを見てるんです。
あれ……私ってばマイノリティー?
マリーSIDE END
(ブランカ)
ウルフSIDE
「じゃぁ二人とも頑張れよ」
俺はブランカの入り口までシン君・シンシアさんを送り、寂しさを出さない様に笑顔で別れを告げる。
もう二度と会う事のない若者を見詰め。
「あ……色々ありがとうございました。リュカさんにも宜しくお伝え下さい……多々生意気な事を言ってしまいましたが、心から感謝しておりますと」
「あの私も……ビアンカさんに謝っておいて下さい。自分の事しか考えず、色々失礼な事を言ってしまいましたから……」
「ああ……良いの良いの、気にしなくて良いんだよ。あの二人も……いや、俺を含めたリュカ家全員も自分達の事しか考えてないからね。それに、こんな感じになるのが恥ずかしくて、俺に二人を送らせたんだから……面と向かって別れるのが辛かったんだと思うよ」
俺は鼻の奥がツンとする感覚に見舞われながら、懸命に泣かない様努力し明るく別れを伝える。
シン君は真面目で良い子だったから、俺も何だか弟が出来たみたいで楽しかった。
感情的に連れて帰りたい思いではある。
「俺……シンシアが殺されて発狂しなかったのはリューノちゃんのお陰だと思ってます。失意のどん底で気丈に振る舞えたのは、ウルフさんが導いてくれたからだと思います。再度シンシアを抱き締める事が出来たのは、リュカさん等ご家族のお陰だと思ってます。世界を平和に出来たのは仲間みんなの力だけど、俺が俺であり続けられたのはリュカ家のお陰です! 本当にありがとうございました」
「や、止めろよ……泣きそうになるだろ」
二人に背を向け涙を流しながら強がる俺……
今の俺にはこれが精一杯だ。
「私達……頑張って元気な子供を育てます。そして皆さんが居る未来への大切な絆を残していきたいと思ってます。こんな事しか出来ないけど……それこそが私達に出来る精一杯の恩返しだと思いますから!」
もう我慢できなくなった俺は、勢いよく振り返ると二人を抱き締め涙を流した。
「頑張れよ」
本当はもっと色々言いたいのに、そんな言葉しか出てこない。
この二人ならきっと大丈夫。
ウルフSIDE END
(世界樹)
マスタードラゴンSIDE
また戻ってきやがった。
「おい、皆との別れは済んだのか? もうここには用無いだろう」
「うるせー馬鹿。僕だって戻りたくなかったけど、未来へ帰るタイミングはお前次第なんだ。そのタイミングを知らせる為に、わざわざ戻ってきてやったんだろが。別れを惜しんでる最中にタイムスリップ
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