第14話 ラストVS.セリア
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気付いた
凍らされた部分がなくなっていた
「お?氷が消えたぞ!火でもダメだったのに」
「さ、作戦通りだわ〜」
ルーシィはナツの氷を砕く作戦に白々しく修正しようとしていた。
実際はリオンから離れて魔法の効果が薄まったからではあるのだが
「そういえばあいつらまだ来てねえのか?」
ナツの指摘通り、リオンの手下の4人はまだ村に到着していなかった。
普通ならナツより先に村に到着し戦闘が起こっても不思議ではない
しかし、氷漬けになって移動速度が遅くなったナツが先に村に到着している
不審に思ってたラストだったが
「チャンス!今のうちに穴を隠すのよ!」
「まだ落とし穴やる気か」
さすがにナツもツッコミをいれた
「な、何だあれは!?」
村人が空を指差した
そこには、なんと巨大なネズミが空を飛んでいた
「ネズミが空を飛んでる!?」
「何だあのバケツは」
「ちょっと!空からなんて落とし穴の意味ないじゃないの!!」
ネズミが持っているバケツから、雫が落ちていった
「何これ・・・ゼリー?」
まっすぐルーシィの方へ落ちていき
「ルーシィ!!!」
ナツがルーシィを抱えて跳んだ
ゼリーが落ちた地面は音を立て溶けて穴を開けた
「何だこの危ねぇニオイは!?」
「強力な酸!?遅くなったのはこれを準備していたせいか!」
「あんなものがバケツ一杯に入っているのか!?」
「まさかこれを撒くつもりじゃ!?」
村人達が怯えている様を、ネズミの上で4人が見下ろしていた。
「醜い。月の雫の影響が人間をこうも醜くするとは」
「まるで悪魔、デリオラの子のようで不愉快ですわ」
「アオーン!!」
「シェリーの言う通り視界に写したくもないわ、さっさと撒いちゃって。」
蒼髪の女、セリアが不快感を露わにし吐き捨てる。
「アンジェリカ、おやりになって」
「チュー!!」
アンジェリカと呼ばれたネズミは、バケツに入った毒々ゼリーを村に向け一気に撒き散らした。
「おいおい本当にやったぞあいつら!?」
「こんなのどうやって防げばいいのよ〜!!」
「みんな!村の真ん中に集まれ!!」
ナツがそう指示を出しハッピーを呼び空へ舞いあがる。
それで全てを察したラストは村人を誘導する。
「村の中央はここだ!急げ!!」
「ワシはボボの墓から離れんぞ!!」
しかし村長だけが息子の墓の前を動こうとしなかった。
「村長さん!!」
「ダメだルーシィ!今からじゃ間に合わない!!」
助けに行こうとするルーシィをラストが肩を掴み引き止めた。
「右手の炎と左手
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