天輪界と地輪界
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ガキィィィーーン
目の前で金属音が響いた
気がつくと男の人が踏み潰そうとしている足を剣で防いで守ってくれている。格好は赤い甲冑の様な物を纏っている
「よう、大獄道。久しぶりだなぁ」
と話しかけられた。その時
「相変わらず大炎道は速いですわね」
と見知らぬ女性が僕の横に降り立った
この人の格好は白い着物の様なものを着ている
気がつけば僕の左に2人、右に女の人を含め3人、そして目の前に赤い甲冑の男の人、計6人が今自分を踏み潰そうとしている巨大な何かを取り囲むようにして並んでいる
「おいおい、喋ってねえで手貸してくれよ!!」
赤い甲冑の男の人がそう叫ぶ
「筋肉だけが取り柄のくせに……だらしないわねぇ」
とさっきの女の人とは別の水色の鎧の様な物を着た女性が言った
「ではさっさと倒してしまいますか」
今度は緑の鎧を着た男の人がそう言った、その瞬間
「水牢獄!!」
とさっきの水色の鎧を着た女性が手を振り上げ叫んだ
その途端にどこからともなく大量に涌き出てきた水が黒い巨大な人間の様な何かに絡み付き球体状に覆っていく
完全に水の球体の中に閉じ込められた巨大な黒い人間の様な何かは水の圧力かなんなのかは分からないが小刻みに震えているだけで身動きがとれなさそうでいた
「空間亀裂!!」
次は黄色の羽衣を着ているような男の人が人指し指の中指を立て横にスライドする、すると水の球体と共に黒い人間のような何かが横に真っ二つになった
その途端
バシャァァァァァン
という水の音と共に球体が崩れいつのまにか球体にいたはずの黒い人間のようなものは跡形もなく消えていた
それを只々呆然と見ている事しかできなかった僕に向かって
「おい、何ボーッとしてやがる。ほらお前にはやるべき仕事が沢山残ってんだよ、帰るぞ」
と赤い甲冑の人……大炎道というひとらしい男の人に腕を捕まれ引っ張られた
僕は咄嗟に
「何すんだよ!!!」
と今さっき起こった出来事とこの人達は誰なのかという混乱から声を荒げて腕を振り払った
その行動に驚いたのか大炎道という人は少し驚いた顔をしたがすぐに鬼のような顔になり
「何すんだよだぁ?久しぶりに再会したから少しは優しくしてやったら調子にのりやがって、、16年も何処に居るかと思えばのんべんだらりとこんなとこに居やがったとはな!!しかもさっきの失態はなんだ!!大獄道ともあろうもんが何にも行動せずただぼけっと突った立ったままで………」
「はいはい、筋肉バカは下がってなさい」
と水色の鎧の女性の人が話
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