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魔法薬を好きなように
第8話 物事っていうのはやっぱりねぇ
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のことなんか、はっきりしないから、本当はここ2000〜3000年ぐらいで確立したものだとしても、そのころに権力をにぎったものによって歴史が書き換えられたなんてことも考えられるが、こんな考えは異端だから表にはださないけどな。

「基本的には、個人的に隠れて使う分には、いいだろうけど、基本的には使わない方が安全だね」

「単純な罰金刑ですみそうにないわね」

「同感。けれど、あの水草は他の魔法薬の原料にも使えるんだろう?」

「そうね。香水の原料にもつかえるけれど、好みがあるから、調合はどうしようかしら」

「他に、傷をふさぐ作用を増強させる効果もあったよね」

「ええ、そうね。少しずつ効果を確認してみるしかなさそうね」

っということで、使い魔のエヴァがとってくる水草を、魔法薬に役立てる研究は続きそうだ。
まあ、きまりきった手順をやるよりも、試行錯誤しながら新しいことを試しているのは、それなりに楽しいかな。

それで、部屋に帰るとテーブルからは小瓶が2本中1本に減っていた。手紙がおいてあったのでみると、フラヴィが二日酔いになっていたらしい。感謝の言葉も書かれている。フラヴィは、今度の触診の日には確実に来てくれそうだな。あとはまだよくわからないなぁ。

そう思った翌日の夕食後には、ローラは触診を辞退するということで、簡単な手紙と魔法薬の小瓶とスカート生地がテーブルに置いてあった。えーと、これで、クララも辞退するなら、フラヴィの同室の娘にでも最低限、見学だけでよいので、いてもらうという形をとらないといけないのだが、虚無の曜日の前日になっても、ローラ以外の辞退者はでていない。ローラの辞退の理由が、触診のせいなのか、それとも、お通じの話を他のメンバーと一緒にすることなのか、もしくは、二日酔い止めの魔法薬が禁制品だからさけたのか。もっと他のことなのかは、よくわからないが、当日になって、こないというよりはよっぽどいいことだ。ローラあてに、気にしないでメイドの仕事をしっかりしておいてほしい旨を手紙としておいてあったのに、読んだことがわかるようにサインが書かれていたぐらいだ。



そして、虚無の曜日に、モンモランシーが作成している香水をトリスタニアの化粧品屋で購入してもらい、昼食をとった後に、酒屋で蒸留酒を買わせてもらった。こちらは、当然のことながら、自分の小遣いからだ。魔法学院の自室で用意しているワインもこずかいからだぞ。モンモランシ家の約束事は、一日3食の分だから、日曜の昼食はモンモランシーが払っているが、その分は実家から学費とは別に預かっているのだろう。しかし、今回の酒屋によるという行動でばったり出会ってしまった。使い魔になったあと、連絡しようと思っていて連絡をとっていなかった相手にだ。

「ジャック。ずいぶんと久しぶ
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