第四章
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としてその名を残している。
「じゃあ一番凄かった時代のアントニオ猪木か」
「よく知ってるね」
「まあな。けれど普通の人間には無理だな」
真はそれを言う。
「そこまで無茶苦茶な人に勝つのは」
「そうだね。けれどさ」
尚志はふと述べてきた。
「どうした?」
「いや、話を聞いてると」
「ああ」
「何かお姫様を守るあれみたいだね」
「ドラゴンか?」
「うん、そんな感じじゃないかな」
彼は首を傾げながら述べる。真もその言葉に頷いてきた。あながちそうでもないといった感じであった。
「そうかもな」
「だよね。物凄い話だよ、本当に」
「だからな。話をする位ならいいが」
「交際は止めておけってことだよね」
「そういうことさ。まあ」
ここで彼を見てくすりと笑ってきた。
「何?」
「御前にはその心配はないかな」
「心配ないってどういうこと?」
「別に興味とかないだろう?」
真はそう彼に問うてきた。何か彼の心を見透かしたような言葉であった。
「女の子には」
「そうだなあ」
尚志も首を傾げながらそれに応える。
「そうかも。矢吹さんともさ、普通にお話してるって感じだし」
「多分それ位なら問題はないさ」
真は言う。
「けれどな。それ以上は・・・・・・わかるな」
「わかったよ。深入りするなってことだよね」
「ああ、わかったな」
真はそう話してまずは安心した。これで彼もわかったと思ったからだ。しかし話は微妙にでも動いていくものだ。それは尚志と若菜についても言えることであった。
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