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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんなガチバトルは流出させられない
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ージェントとしての適正は明らかに過去に劣るであろうそれはしかし、一つのきっかけで驚くべき爆発力を抱く「新たな可能性」をその身に宿していた。

「そんな訳あるか、諦めるのは止めだ!そりゃオウカはみんな楽しけりゃそれが幸せかもしれんが・・・そうやってふにゃふにゃしてるからゴエモンがああなんだろう!?」
『いや知らないけど・・・』
「私だってゴエモンの事いろいろ考えて幸せにしたいって思ってるからこんな柄じゃないことしてるんだ!幸せなのとだらしないのは違うんだぞお前!!」

お前らなまじ戦闘力持ってるくせに、普段は人畜無害な連中なんだ。荒事は私たちに任せればいいんだ。それで平時の時にお前の隣にいれればそれでいいんだ。なのに荒事が起きると勝手に二人で抜け出して・・・

「そうだ、そういうところが良くないからムカつくんだ!いつもいつもオウカばかり頼りやがって・・・・・・私にも世話焼かせろぉぉぉぉーーーーーーッ!!!」

ニヒロ、制限解除(リミットブレイク)。彼女の身体から、全ての闇を振り払いような極光が溢れ出た。


――『 白 狼 』発動――


ISコアには、シールドとは違うISエネルギーとでも呼ぶべき力が存在する。シールドバリアが消失して活動限界を迎えててもISの全機能が停止しないのは、そのコアが自家発生させるエネルギーが循環しているからだ。
シールドエネルギーが移動、攻撃、バリア等の力の源ならば、コアエネルギーは量子化や伝達、そしてあまり知られてはいないが二次・三次移行時にエネルギーが回復するのもこのコアエネルギーの余剰エネルギーだ。

ISのシールドエネルギーはあくまで電力を増幅、変換してコアエネルギーの代替としているに過ぎないのに対し、コアエネルギーの生産能力は理論上は無限大。だが、それを開放すれば溢れ出るエネルギーはパイロットを蝕むだろう。
だが、それに耐えられるのがウルーヴヘジンであるジェーンだった。超人的なその肉体を以て爆発的なコアエネルギーをIS内で循環させる、それによって生み出される常識はずれの速度、出力、馬力。エネルギーの放出によって髪の毛だけでなく全身が白く輝き、暴走に近しいエネルギーを拳に乗せて相手に食いかかるその姿こそが「白狼」というモードだ。
長時間使用はISフレームとジェーンのリンクそのものが耐えられなくなる可能性があるために、その維持には生み出されるエネルギーの2倍に匹敵する膨大な維持エネルギーで抑え込まなければいけない。そのために最悪の燃費だったそれは、最後の切り札と呼ぶにふさわしい。

そしてその彼女がISと同位の存在になったことで、いままでニヒロとジェーンがバラバラに展開していた力が一つに集約された。白狼の枷は解き放たれ、その力はジェーンの意思と体力が続く限り制限を取り払われた。

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