第十七話:俺の夏休み
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土を持っているらしく
部長の眷属である俺たちにも領地が与えられことになった……
俺はとんでもない人についてきたんだな……
目が覚めたら高額負債者になっていたあの時とは大違いだ
まあ、それはともかく俺は水はけのいい土地を選んでそこを貰った
ん?どうしてかって?
そんなの決まってるだろ?俺のささやかな夢……そう――
念願のトマト農園が作ることだっ!!!
そしてゆくゆくは自家栽培トマトで料理を作ってレストランを開くつもりだ!!
もう、誰にも――ニートなんて呼ばせない!!!(キリッ)
と、つい熱が入り過ぎたな……それにしても部長はすごい人気だな
朱乃さんが言うには部長は若手悪魔の中でもかなり有望で
さらには容姿も整っているから人気が高いということらしい
……眷属の俺も足を引っ張らないようにしないとな
「リアス様、眷属の皆様方どうぞこちらへ、馬車へお乗りください」
「ありがとう、グレイフィア」
馬車って……あんなでかいものなのか?
いや、一々気にしててもしょうがないな
取りあえず『グレモリーすげーっ!!!』で乗り切れるはずだ!!!……うん
しばらくみんなと話しながら馬車に揺られる
「…ルドガー先輩、聞きたいことがあるんですが」
「何?小猫ちゃん」
「…ルドガー先輩はどんな風にして強くなったんですか?」
どんな風にして?うーん……特に特別なことはしてないからな
そう聞かれると中々出てこないな
「正直これと言って思い出せないんだけど……どうしてそんなことを聞くんだ?」
「…強くなりたいからです」
そう言う小猫ちゃんの目はどこか危なげに見えた……
これはちゃんと答えてあげないとまずいかな
「うーん……具体的な方法とかはないんだけど……一つあるとしたら兄さんに追いつきたくて頑張ったからかな」
「…っ!?…お兄さんですか?」
「ああ、ずっと憧れて、少しでも近づこうと思ってやってきたら、いつの間にか…だな」
「…………………」
「何か憧れを見つけてそれに近づくことを目標にしたらいいんじゃないかな?」
「………………姉様」
「小猫ちゃん?」
何だろう?何かつぶやいたみたいだけど聞こえなかった
「…っ!!…すいません、ボーっとしてました」
「いや、俺はいいんだけど……具合でも悪いのか、小猫ちゃん?」
「…いえ、大丈夫です」
それっきり黙り込んでしまった小猫ちゃん
俺、何か触れちゃいけないことでも言ってしまったのか?
そのまま話題に困ってしまい何気なしに外を見ていると大きな城が見えてきた
「城か……生で見るのは初めてだな」
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