第六話 いろんな意味で痛いです
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〜なのはside〜
お兄ちゃん達に連れられて来た道場で、お姉ちゃんと試合?をしているカエデちゃんは、私と同じくらいの歳には思えないほど、とても速くて、綺麗だった。
お姉ちゃんが手加減?をして振るう二本の木刀を避ける度に、カエデちゃんの髪がキラキラと光っていて、妖精さんみたいだった。
「あはは、すごい!よく避けるね!なら、これはどう!?」
そう言って振るったお姉ちゃんの木刀が、カエデちゃんに当たりそうになって、お姉ちゃんは楽しそうだけど、カエデちゃんは涙眼になっているから、今度はただ単にカエデちゃんが可哀想になってきたの。
でもそんなカエデちゃんは、最初の方はなんとか避けている感じだったのに今は少し余裕を持って避けるようになってきていて、何だかお姉ちゃんと二人で踊ってるみたい。
「・・・・綺麗」
無意識に出た言葉に驚いたけど、でも、確かに綺麗だと思う。
「もう、嫌になりましたよ・・」
カエデちゃんが呟いた言葉が聞こえてきて、そういえばお兄ちゃん達だけが乗り気でカエデちゃんは嫌がっていたことを思い出して、私は急いで止めようと思ったんだけど、でも、もうそれは遅かったの。
〜カエデside〜
もう、早く終わらせるには相手・・美由希さんを満足?させるしかないようです!
さっき木刀がカスった箇所の痛みが段々強くなってきていますから、本当に早く終わらせないと私の身体が持ちません!
「やぁっ!」
「おぉっと!おしい!」
何とか美由希さんの攻撃の合間に反撃をしてみましたけど、簡単に避けられました。
「ほらっ、隙ができたよっ!」
「っ痛!?」
防御したつもりですけど、脇腹を打ってしまいました。・・というか、今の私が防御できなかったら大変な事になってましたよ!?
もう痛いのは嫌です!いつになったら終わるんですか!?
ーズキンー 痛い!痛い!痛い!
私が何をしたんですか!?
「あはっ。本当に凄いね!なのはと同じ位の子とは思えないよ!」
ーズキンー 痛い!痛い!イタイ!
何でそんなに楽しそうなんですか!?
ーズキンー 痛い!イタイ!イタイ!
何で誰も止めてくれないんですか!?
ーズキンー イタイ!イタイ!イタイ!
ナノハチャン、ナンデワタシハコンナメニアワナイトイケナインデスカ?
ーズキンー
ミユキサン、ドウシテワタシヲコウゲキシテクルノデスカ?
ーズキンー
キョウヤサン、ナゼアナタハトメテクレナインデスカ?
ーズキンー
ダレカワタシヲタスケテクダサイ。モウイタイノハイヤデス。
ーズキンー
ボクトウヲモ
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