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闇の魔法使える武偵はおかしいか?
装填2 緋色と闇と、非日常
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の号令で決闘はお開きになった。


「はぁはぁ…」
闇の魔法を使いすぎたせいか、少し息苦しい。

「…ん、ぐっ…」
闇の侵食が進み始めたのか痛みもある。



「…こりゃあ、ヤバイな。
あのまま戦ってたら負けてたのは俺の方だな…」
闇の侵食、闇の魔法の副作用。
闇の魔法を長時間使えない理由がこれだ。
使いすぎれば最悪俺は…いやよそう…まだそうなるとは決まってない。

何故かアリアの事を、あの組織の事を考えてしまう。

さっきの決闘はアリアがビビらなければ俺は負けてた。
アリアの弱点は四つある。

桃まん(中毒)、浮き輪(泳げない為)、雷(ビビり)、超常現象系(心霊系)だ。

アリアは性格はともかく見た目は悪くない。
性格がキツすぎて俺には無理だが…。
だが同じクラスメイトで武偵…仲間だ!

それに…。


「やっぱり放っておけねぇしな…俺も甘いな」

『ある決意』をして、俺は痛む身体を動かし強襲科の体育館から退出した。








強襲科(アサルト)の施設から出た俺は帰宅しようと歩き始めた。
闇の魔法を使いすぎた影響か身体がだるい。
救護科(アンピュラス)に行くことも考えたが闇の魔法の副作用(魔素)を治療できるかどうかわからないし、闇の魔法について聴かれたくなかったので自宅療法することにした。

「おや、今帰りなのかぃ?」
正門を出たところで高畑先生に呼び止められた。
先生は白いスーツを着ていて、右手には買い物してきたのかビニール袋を持っている。
「ええ…先生は当直ですか?」
ビニール袋の中身がチラッと見えたがタバコとお茶、おにぎりなんかが入っていた。
「残業だよ。
ちょっと調べたいことがあるんでね…。
本当は強襲科の方に訓練の様子を見ないといけなかったんだけど蘭豹先生が代わってくれてね。
蘭豹先生は本当にいい人だよ…お酒を飲んで暴れなければ…」
遠目になり、現実世界からまるで魂が離れたように放心する高畑先生。
何があったんだ?
すごい気になる。
「高畑先生も苦労してるんですね…。
話変わりますがそういえば今日は雪姫先生の姿が見えないんですけど《出張》ですか?」
今日の訓練で何故か出没しなかった超能力捜査研究科(SSR)一の問題教師のことを聞いてみた。
「ああ、エ…雪姫先生なら今日は《麻帆良学園》の方に行ってるよ。
学園長先生主導の元、武偵と魔法生徒との交流事業の件で話し合いがあってね。
明日には帰ってくる予定だよ」

武偵高の臨時講師、雪姫教諭。
金髪碧眼で顔も背もスタイルよいSSRが誇る美人教師(笑)。
美人だが、性格が超ドSで毒舌。
ニンニクとお日様がちょっと苦手。
強襲科(アサルト)の蘭豹、|尋問科《
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