装填2 緋色と闇と、非日常
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武偵高では1限目から4時限目まで普通の高校と同じように一般科目の授業を行い、5時限目以降、それぞれの専門科目に分かれての自習を行うことになっている。
5時限目、俺は超能力捜査研究科の超能力実験室で魔法の練習をしていた。
来れ 虚空の雷 薙ぎ払え 雷の斧!!!
雷鳴が迅り、雷光を纏った斧のように鋭い一撃が標的の丸太を切り裂く。
雷系の上位古代語魔法 。中の上程度の威力だが連携技をしやすい。
「ちっ…発動まで時間がかかるな。
雷の暴風と同じ上位古代語魔法といっても呪文の詠唱が短い分、まだまだ改良の余地があるな。
練習で慣れるしかないか…。
闇の魔法で装填させることができるようになるのは当面先だな。
次は『闇き夜の型』を起動させて…よし、いける」
俺は闇の魔法、術式装填の前の段階である闇のモードを起動させ、自身にこれから《装填》する魔法を発動させた。
「来れ 深淵の闇
燃え盛る大剣!!
闇と影と憎悪と破壊
復讐の大焔!!
我を焼け 彼を焼け
其はただ焼き尽くす者
奈落の業火!!!
固定!!!
掌握!!
術式兵装」
魂と肉体を喰わせる狂気の技法。闇の魔法。
「獄炎煉我」
俺の身体は黒く染まり闇の焔を体内に取り込んだ。
身体から黒い炎、いや…オーラのようなものが発生し見るものを萎縮させるような暗黒を纏った姿に変貌した。
「獄炎煉我…よし、問題ないな。
出力をもう少し上げられれば…いや、危険か…」
気がつけば6限目が終わり放課後になっていた。
自主練習を1時間くらいやり、今日は朝からいろいろあったせいか疲れ果てた俺はSSR棟を出て自室の第3男子寮に向かおうとした時、SSR棟の出入り口前に立っていたピンク色のツインテールの少女に気づいた。
武偵高には、特殊な魔術を使う超偵として武偵登録している。
超偵とは超能力や魔術(魔法)、異能を使う武偵の事を示す。
それぞれの専門科目にはランクが
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