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妖精の義兄妹の絆
六つの鍵
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「生体リンク魔法により、六つの“魔”が崩れる時…“無”の人格が再び蘇る…。」

ぞわっ

杖は背中から溢れるばかりの恐怖に支配された。そっと後ろを振り向くと、誰かがこちらに歩いて来るのがわかる。
杖は誰が来ているのか容易に理解できた。
「お…おかえりなさい!!!!マスターゼロ!!!!」
杖は声を震わせながら頭を深く下げた。
「マスター!?」
「ずいぶん面白ェ事になってるな、クロドア。あのミッドナイトまでやられたのか?」
「はっ!!!も、申し訳ありません!!!!」
「それにしても、久しいなァ、この感じ。この肉体、この声、この魔力、全てが懐かしい。」
ナツたちは緊張を走らせる。目の前の凶悪なまでの魔力を目の当たりにしているからだ。
「後はオレがやる。下がってろ、クロドア。」

ばさっ

「ははーっ。」

ふおおお…

ゼロはボロボロの服を捨て、体に魔力を漂わせた。

ボシュ

それは次第に新たな服へと姿を変え、ゼロの身に纏わせた。
「小僧ども。





ずいぶんとうちのギルドを食いちらかしてくれたなァ。マスターとしてオレがケジメをとらしてもらうぜ。」
「こいつがゼロ!!?」
姿はブレインにそっくりだったが、魔力の質、量はブレインの比ではない。
「燃えてきたろ?ナツ。」
「こんな気持ち悪ィ魔力は初めてだ…。」
ナツでさえ普段なら強者を前にすれば笑顔を見せ飛び込んでいくが、今回の相手は今までとは別格なのだ。
「そうだな…。まずは、この体“ブレイン”を痛みつけてくれたボウズから…消してやる。」
「動けねぇ相手に攻撃すんのかよ、てめぇは!!!!」

バッ

グレイはジュラを守るため、一点に魔力を集中させる。
「動けるかどうかはたいした問題じゃない。形あるものを壊すのが面白ェんだろうが!!!!」

ズアァッ

ゼロはジュラに向けて攻撃を仕掛けた。だが、それはグレイも分かっていた事だ。
すかさず防ぎにいった。
「盾“シールド”!!!!」

ガキィン

グレイは氷の盾を造りだし、ゼロの攻撃を防いだ、だが、

バキ バキバキ

盾はみるみる内にひび割れていく。
「オレの盾が!!?こんな簡単に…。」
そして、

ドガガガ

「ぐああぁあぁっ!!!」
グレイの盾は意図も容易く粉々に砕かれ、ゼロの攻撃を防ぎきれなかった。
だが、軌道は逸れたため、ジュラには当たらなかった。

ブォォオ

「!!」
ナツはゼロの一瞬の隙を突き懐に忍び込み攻撃を繰り出した。

ギュルルル ボッ

だが、ゼロは体を回転させナツの攻撃をかわし、反撃する。

ドゴォ

「ぐあああぁぁ。」
その威力はたかが裏拳だけでナツを吹き飛ばす。
「そん
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