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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
35話
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深い」
なんぞ良からぬ考えを巡らせているな。
「うう……私も頂戴」
ようやく起き上がれたイザナミはサクヤにコーヒーを求めながら、頭を軽く左右に振っている。本当に気分が良くないようで目に見えて顔色が悪いな……仕方ない、か。
「サクヤ、悪いコーヒーは俺の部屋まで運んで貰えるか?」
「あ、はい」
イザナミをソファーから起こして、その不自然なまでに軽い体を抱きかかえて研究室から出る。
「マキナ、どうしたの?」
どうしたじゃないだろ、さっさと部屋に戻って寝るぞ。どうせあそこにいても俺達に出来ることなんてないんだ、じゃあちゃんと休める場所にいる方がいいだろ?
第一、これ以上あそこで弱っていたらサカキに余計なデータを取られかねん。
「ふーん……本当かなー?」
……何か言いたいことがあるのか?
「なーんでもないよ、ただこれだけ近いと思考だけじゃなくて感情も読めるって事だけは言っとくよ」
……じゃあ、せめてそのだらしなく緩んだ表情をどうにかしてくれ。
「無理だよ、せっかくマキナが優しくしてくれてるんだもん。そりゃ顔も緩むよー」
はぁ……さいで。とりあえず、部屋に着いたらさっさと寝ろ。お前が落ち着いたらシオの服作りの素材集めだ、これ以上お前が倒れるたびにこんな事をしていたらこっちの身がもたん。
「はいはい、そういうことにしとくね」




















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