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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
35話
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つれが酷くなっているらしい。そこで新しい服を用意しなければならないが、サカキでは着せることは出来なかったらしい。
「で、シオは何処だ?」
「ああ、彼女ならあの部屋にいます。今、アリサとサクヤさんが着せようと頑張ってますよ」
部屋の隅のソファーに腰掛けていたユウが俺たちの態度を見て、不思議そうに研究室の奥の赤い扉を指差す。
「……今、着せようとしてるんだな?」
「はい、そうですけど?なんだか顔色が悪いですよ?」
偏食場パルスなど分かるはずもないユウとサカキは、何と無く結末を予測でき、割と本気で凹んだ俺達二人を本当に不思議そうに見る。
「……マキナ、諦めよ」
「……だな」
直後、俺たちは奥からの轟音と共に今度は床に思い切りぶっ倒れ、意識を飛ばされる羽目になった。





「あー……まだ頭の中が揺れてる気がするぞ……」
「同感ー……気分悪いよー……」
俺はサカキの研究室のソファーに横になりながら、サクヤから手渡されたコーヒーを受け取る。
「二人とも大丈夫ですか?」
どうやら俺達が倒れた直後、アリサとサクヤから逃げ出したシオは壁を突き破って外に出たらしい。場所の特定はすぐに出来たらしく、俺達が意識を取り戻す前にユウとソーマが探しに行ったそうだ。
まぁあの二人なら何の問題ないだろうし、確か原作にもこんな話があったはずだ、多分。
まだイマイチ頭が回復し切っていないのか、今だにまともに考えられないし意識もはっきりとしない。とりあえず体をソファーから起こしながら、サクヤから渡されたコーヒーを啜る。
偏食場パルスをはっきりと認識できるイザナミは俺より酷いらしく、体を起こすことも出来ず唸っている。
「大丈夫、と言いたいが大丈夫ではないな。しばらくマトモに動けそうにない」
「一体何があったのかな?教えてもらえると大変助かるのだけれどね?」
サカキは研究者として先ほど俺達が倒れた事に興味があるらしく、その糸目を珍しく開きながら迫ってくる。正直、割と怖いぞ?
「俺も詳しくは分からんが、シオの発した馬鹿でかい偏食場パルスをくらったからだ。お前らで言えば耳元でスタングレネードを爆発させられたようなもんだって言えば分かるか?」
「ふむ……強力な偏食場パルスを発すればアラガミは皆そうなるのかい?」
「いや、シオのような強さの偏食場パルスを発するアラガミはいない……それにアラガミの意識が飛ぶ前に神機が停止する。お前らの役には立たんぞ」
これが普通に使えるというならアラガミを遠ざける事は簡単だろうが、こんな馬鹿げた強さはそうそう出せない。
そもそもいつぞやのキュウビでもここでではなかったんだ、他のアラガミでも恐らく無理だろう。
大体、そんなアラガミがやたらといてたまるか。
「それは残念……しかし、実に興味が
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