装填1 始まりの日
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た弾倉を掲げ―――アリアから遠い場所へ投げつける。
「―――あ!」
遠くの茂みに落ちていくそれを目で追ってから、アリアは無用になった拳銃を上下にブンブン振り回した。
原作でも同じみのやったな!やったな!という動作だ。
「もう、許さない!ひざまずいて泣いて謝っても、許さない!」
拳銃をホルスターに収めるとセーラー服の背中に手を突っ込み―――じゃきじゃき!
そこに隠していた刀を、二刀流で抜いた。
「糞―――!!少しは人の話を聞けよ!
魔法の射手 光の3矢!」
「強猥男は神妙に―――っわぉきゃっ!?」
アリアは俺に向かって駆け出してきたが俺が咄嗟に放った魔法に驚き真後ろにぶっ倒れた。
「こ、この…みゃおきゃっ!」
立ち上がろうとしてまた倒れた。
いつの間にか意識を取り戻した金次がアリアの足元に銃弾をばら撒いていた。
その銃弾を踏み、両足が真上を向くくらい勢いよくコケている。
本当漫画みたいだ。
「逃げるぞ、金次!!」
「ああ。ごめんよ」
金次とともに駆け出すと、背中で、彼女の捨て台詞が聞こえた。
「この卑怯者!でっかい風穴―――空けてやるんだからぁ!」
これが俺、八神 光&遠山金次と。
後に『緋弾のアリア』として世界中の犯罪者を震え上がらせる鬼武偵、神崎・H・アリアの硝煙のニオイにまみれた、最低最悪の、出会いだった。
(…はあ〜、またやっちまったよ…)
結局出れなかった始業式の後、《闇の魔法》が解けた俺とHSS《ヒステリアモード》が解けた金次は鬱々とした気分で教務科へ事件の報告をしに向かっていた。
「おや、ミツル君とキンジ君じゃないか。
どうしたんだい?」
教務科の扉をノックし、弾が飛んでこないか身構えてると中から扉を開けられて中年の男性が出てきた。
眼鏡が似合うその男性は強襲科の担当教師で素行の悪い生徒達からは《デスメガネ》、《笑う死神》などと呼ばれているが奇人変人が多い武偵高の教師の中でも比較的マトモな教師だ。
「「おはようございます。高畑先生」」
挨拶をすると高畑先生は笑いながら挨拶を返してくれた。
「おはよう。
始業式は終わったよ?
クラスに早く行った方がいいよ」
「それが…チャリジャックにあいまして」
「朝から鬼ごっこし(UJI付きのセグウェイに追い回され)て最後は花火上がり(爆弾でチャリ吹っ飛び)ました」
「それは…災難だったね。
怪我とか大丈夫だったかい?」
「俺は平気ですが、金次は(精神的に)駄目そうです」
「…何がお姫にしてあげよう、だよ。
何お姫様だっこしてんだよ俺は…
ああ、もう死にてぇ…」
《あのこと》を思い出したのか頭を
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