装填1 始まりの日
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俺を睨みつけて怒ってる。
耳まで真っ赤にさせてるよ。
事故(道連れ)なのに。
「よしアリア、冷静に考えよう。いいか。俺達は高校生だ、それも今日から2年だ。「待て、金次…」中学生を脱がしたりするわけがないだろう?
年が離れすぎだ。だから―――安心していい」
「遅かった…」
がくりと項垂れる俺。
そんな俺を不思議そうに見つめる金次。
おそるおそる、アリアの顔を見ると、アリアは、わぁあー!という口になって両手を振り上げた。
声が出てないのは絶句してるからだろう。
そして―――ぎぎん!と涙目になって俺達を睨みつける。
「あたしは中学生じゃない!!」
がすんっっっ!踏みつけた床がとうとう弾けて木片が飛んだ。
―――やばいな。
金次の馬鹿のせいで地雷を踏みまくってる。
「……悪かったよ。インターンで入ってきた小学生だっ…「お前はもうしゃべるな―――!!!!
右腕開放!魔法の射手、雷の101矢!!雷華崩拳!!!」
ぎゃあああぁぁぁ――――――!!」
言ってはいけない《地雷》を踏みまくる金次にたいし、俺は武力行使に出た。
風の魔法、それも電撃系の初歩の魔法だが拳に乗せて放てばもの凄い威力が出る。
電撃系なら相手を麻痺させることもできるしな。
「まったく、金次の馬鹿は。
いくらアリアが小学生みたいな形してるからって…」
はっ!?
しまった。
「こ…こんな…やつら…助けるんじゃ、なかった」
ばぎゅばぎゅん!
「うわあぁぁぁっ!」
足元に撃ちこまれた2発の銃弾に、俺は青ざめた。
撃ちやがった。
それも二丁拳銃で!
「あ た し は 高 2 だ !!!」
一難さってまた一難。
まあ、この学校《武偵高》なら日常茶飯事だから慣れてるけどなー。
「待てっ!!」
まだ《闇の魔法》が続いていた俺は、至近距離から撃ってきたアリアに飛びかかり、その細腕を両脇に抱え込んで後ろに突き出した。
ばりばりばりっ!がきんがきんっ!
アリアは反射的に引き金を引き、背後の床が着弾した音を上げる。
2丁とも弾切れになった。
そのまま取っ組み合いになったが
「―――んっ―――やぁっ!」
くるっ。
体をひねりアリアは柔道の跳ね腰みたいな技で、体格差をものともせずに俺を投げ飛ばした。
「ぐっ―――!?」
さすがはSランク武偵。
格闘技もうまい。
「逃げられないわよ!
あたしは逃走する犯人を逃がしたことは!1度もない!
―――あ、あれ?あれれ、あれ?」
アリアは叫びながらスカートの内側を両手でまさぐった。
「探し物はこれか?」
さっき投げ飛ばされたときにスっておい
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