装填1 始まりの日
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「疾風迅雷」
フォ――――ンという風を翔る音が聞こえると一筋の白き閃光が迅ばりセグウェイを、それに搭載されているUJI(サブマシンガン)を次々と破壊していく。
残り7体が残ったがあえて破壊せずにこの場に来たもう一人のSランク武偵に一任する。
「遅せえよ…金次」
「悪い、すぐに終わらせる」
金次は向かっていった銃弾を体を大きく反らしてやりすごし、自身が持つ銃《ベレッタM92Fs》を連射した。
金次が放った銃弾はUJIの銃口に吸い込まれ次々とUJIは破壊されていった。
「今のが〈銃口撃ち〉か…さすがは元Sランクだな。
人間じゃねぇ」
「お前が言うなよ!?」
金次の突っ込みはかなり深く俺の心に突き刺さった。
折り重なるようにして倒れたセグウェイたちが全て沈黙しているのを確かめると、俺達は体育倉庫の中に入っていった。
中ではアリアが跳び箱の中に入っている。
跳び箱から上半身出した状態で『今、私の目の前で何が起きたの?』という顔をしている。
俺達と目が合うと、ぎろ!と睨み目になって、もぐら叩きのモグラみたいに跳び箱の中へ引っ込んでしまった。
何だか、怒っているようだが…ああ、そうか。
確か、金次を助けた際にベルトのホックが壊れたんだよな…。
しかも金次がヒステリアモードを発動させた際に爆風でブラウスが捲れて『(寄せて上げる)偽造ブラ』を不可抗力とはいえ、直視されたのも怒りの原因の一つなんだろう。
つまり原因は。
「死ね、金次!!」
「うおぉぉ…危ねえ!?」
俺が繰りだした手刀を間一髪で避ける金次。
ヒス金だからこそ回避できたんだろう。
「突然何しやがる!?」
「うるせー、このロリコン野郎が―――!!
幼女に手をだしてるんじゃねぇ―――!!」
「だ、誰が…誰が…幼女ですって?」
あ、やばい。
地雷踏んだ。
「ま、待て落ち着け。
冷静になろう、な…?」
爆弾処理班の心境で爆発させないように慎重に言葉を選んで誘導させる。
「アリアならさっきのセグウェイどうにかできたよな?」
《話題逸らし》を使い強引に話題を変えた。
「と、当然よ。あんなおもちゃぐらい、あたし一人でも何とかできた。
これは本当よ。本当の本当」
強がりながらアリアは、ゴソゴソ。
跳び箱の中でうごめく。
幼女の生着替えタイム(服の乱れを直す)か。
誰得なんだ、この展開。
「そ、それに、今さっきの件をうやむやにしようたって、そうはいかないから!」
今さっきの件?
「えっと…?」
「あれは強制猥褻!れっきとした犯罪よ!」
なんだ…金次がしでかした件か。
幼女発言の責任取らされると思ったぜー。
よかったー。
「それは悪
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